選挙協力ってどんなことをするの?
応援候補に票振り分け 議員の個人的な連携も
Q 選挙協力という言葉をよく聞くね。
A 1人の候補者を当選させるために複数の政党が協力することだ。選挙区ごとに実施する場合もあるし、政党間の全国規模の場合もある。
Q 具体的には何をしているの。
A それぞれの政党や団体の票を応援する候補に振り分けることが基本だ。選挙資金の援助や、選挙活動を手伝う人員の提供もある。
例えば国民新党は連立を組む民主党候補48人を推薦した。昨年の政権交代まで自民党と連立を組んでいた公明党は今回、自民候補への推薦をすべて見送った。ただ、選挙区によっては水面下での協力が続いている。民主でも自民でもない「第三極」をうたう新党の中には、埋没を避けるため候補を一本化しているところもある。
選挙協力は既存の政権枠組みとは全く違う動きをみせることも。ある与党県議は野党のある党から「参院選で比例候補を応援すれば来年の県議選で応援する」と声をかけられたという。来年は統一地方選もあり、各議員が個人的な貸し借りをすることもありそうだ。
Q 推薦と支持との違いは。
A 公認、推薦、支持の順に政党色や関与の度合いが薄くなる。今回無所属から出馬している候補には政党色を薄めることで、幅広い支持を期待する人もいる。