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チームの不調救い3連覇  鹿島・中田浩二(上)

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2010/4/28 7:00
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 いまの鹿島のチーム構成を考えると、自分は目立たなくていい、目立ってしまってはいけないのだと中田浩二(30)はいう。

中田は全体を落ち着かせ、リズムを整えることに腐心する

 ボランチとしてコンビを組む小笠原満男はパスセンスを生かし前に出て行く。「だったら、2人で同じことをしても仕方がないでしょ。僕は後ろでサポートし、満男を押し出してあげたほうがいい。CBからボールをピックアップして、さばいてリズムをつくっていく」。中盤の底で小さく動きながら、パスを受け、つなぎ、また動く。周囲が縦に急ぎすぎていると思えば、横を使ってタメをつくる。その作業に何ら派手なところはない。

組織のほころびを防ぐ

 そんな地味な役回りでいいのだろうか。「僕に満男ほどのパス能力があるなら、オレにもやらせろと言うけれど、そうではないんだから……。チームをうまく機能させるためには、自分はどうしたらいいのかを一番に考えている」。だから、ちょっとした動きで組織のほころびを未然に防ぎ、歯車を軽快に回していくことに気を使う。

 CB岩政大樹がこんなことを言う。「ウチの選手は個性が強いので、自分がいたいところに行きたがる。浩二さんはその動きを見て、自分のポジションを取ることができる。CBの僕にとっては、いてほしいところにいてくれる選手。その良さは長く一緒にやっていないとわかりにくい」

 その価値の高さは昨季終盤戦の働きで浮き彫りになっている。故障で出遅れ、長くベンチを温めていたが、10月17日の磐田戦から先発に復帰。すると、5連敗ともがき苦しんでいたチームが見事に復調し、5勝1分けで3連覇を決めた。

 「勝てない間はチーム全体が変に焦って、無理に突っかけてボールを取られていた」。中田は全体を落ち着かせ、リズムを整えることに腐心する。とはいえ、難しいことはしていない。持ち味を発揮するだけでよかった。

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