低価格衣料店、百貨店に続々進出 ユニクロは高島屋新宿店 ポイントは大丸京都

2010/4/14付
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ユニクロや米ファストファッション大手のフォーエバー21など低価格を武器とする衣料などの専門店が相次ぎ大手百貨店に出店する。これまで手薄だった都心の好立地を押さえて成長を加速したい専門店と、デフレ基調の中で集客力強化を急ぐ百貨店の思惑が一致した格好。百貨店への低価格専門店の進出拡大で駅前など一等地の商業地図はさらに様変わりしそうだ。

ユニクロなどのファストファッションが並ぶ東京・銀座。左側の松坂屋にはフォーエバー21が入る

フォーエバー21が29日に松坂屋銀座店(東京・中央)に進出する。売り場面積約3000平方メートルと大規模で、同社のアジア地域の旗艦店との位置づけだ。婦人服、紳士服に加えて、昨年に開いた東京・原宿の日本1号店にはなかった子供服までそろえ、家族客の取り込みも視野に入れる。

同店には同日「SHIBUYA109」など若者向け専門店ビルで主に営業する服飾雑貨卸の神戸レザークロス(神戸市)の新業態「エスペランサマーケット」も進出。同社が展開する婦人靴やアクセサリーなど6ブランドを複合した店で、価格は靴で1500~6000円台と百貨店で扱う商品としては格安に設定してある。

銀座にはヘネス・アンド・モーリッツ(H&M)など低価格専門店が増えており、今後は「街のカジュアル化」も進みそうだ。

ファーストリテイリング傘下のカジュアル衣料店ユニクロは23日、高島屋新宿店(東京・渋谷)、そごう川口店(埼玉県川口市)、そごう千葉店(千葉市)に3店を同時に開く。ユニクロは東武百貨店池袋本店(東京・豊島)などにも既に出店しているが、短期にこれだけ集中出店するのは初。

同社は2010年8月期連結純利益を従来予想比35億円多い710億円に上方修正するなど絶好調の業績を背景に比較的手薄な都心への出店を加速中だ。柳井正会長兼社長は「やはり都心では百貨店が『小売りの王様』。我々と組めば相乗効果がある」と、今後の百貨店への出店にも意欲を示す。

10年2月期まで11期連続の増収増益を達成したカジュアル衣料のポイントも22日、大丸京都店(京都市)に大型店「コレクトポイント」を開く。同社の大型百貨店への進出1号店となる。同社の商品はユニクロよりやや高いものが多いが、それでも客単価は5000円前後と百貨店より割安で、20~30代女性の支持が強い。百貨店進出を機により高年齢の客層も開拓する。

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