2019年6月18日(火)

伊民主党首、首相候補に 中道左派、雇用配慮の政策

2012/12/3付
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【ジュネーブ=原克彦】イタリアの民主党を中心とする中道左派は2日、首相候補を決める予備選挙で決選投票の結果、ピエルルイジ・ベルサニ民主党書記長(党首)がフィレンツェ市のマッテオ・レンツィ市長を破った。民主党は来春に予定する総選挙の世論調査で最も高い支持率を集めており、ベルサニ氏は次期首相の有力候補に躍り出た。

今回の決選投票は、200万人を上回る中道左派の支持者が投票した。ロイター通信などによると開票率8割超の時点でベルサニ氏の得票率が61%に上り、レンツィ氏は敗北を認めた。

ベルサニ氏はイタリア共産党の出身。政界再編を経て2009年から民主党の書記長に就いた。プローディ政権で経済発展相などの閣僚を経験。モンティ首相が推進する財政再建路線を支持する一方で、雇用にも配慮した政策の必要性を主張している。

国営放送RAIが11月末に公表した世論調査によると、来春の総選挙で投票する支持政党として民主党は30%でトップとなった。ただ、総選挙では単独過半数を獲得できる政党が出ない見通し。今後は中道左派を中心とする連立の枠組みや、世論調査で2位を確保した新興勢力「五つ星運動」の動向が焦点となりそうだ。

中道左派の対抗勢力となる中道右派の自由国民は、党首のベルルスコーニ前首相とアルファノ幹事長の対立が深刻化。一部議員が新党を設立する可能性も浮かぶなど、相次ぐスキャンダルに内紛も加わり人気は下降気味だ。

中道左派には追い風が吹いている。経済界を中心にモンティ首相に続投するよう求める声も根強い。

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