イスラエル、報復に備え 米の攻撃延期に批判も
防毒マスクやミサイル防衛

2013/9/3付
保存
共有
印刷
その他

【カイロ=押野真也】イスラエルでは米欧諸国がシリアへの攻撃に踏み切れば、アサド政権が米国の同盟国であるイスラエルに報復攻撃を仕掛けるとの懸念が高まっている。警戒態勢を強めるイスラエルには、シリアへの攻撃を延期した米政府への批判の声も上がる。

イスラエルの主要都市では、政府が無料配布する防毒マスクを入手しようと、連日長蛇の列が見られる。政府は予備役の兵士を招集し、シリアやレバノンとの国境地帯の警備を強化。ミサイル防衛システム「鉄の岩」を商都テルアビブに配備するなど、厳戒態勢を敷く。

イスラエル政府はシリア情勢に関与しない方針を維持しているが、米政府が議会承認を得るためにシリアへの軍事介入を遅らせたことに失望が広がっている。

2日付のイスラエル紙マーリブは「米国が尻込みすることは、イランに対して核開発阻止のために軍事介入しないとのメッセージになる」と指摘。反米・反イスラエルを掲げるレバノンの民兵組織「ヒズボラ」の活動も活発になり、中東情勢を悪化させるとして米国の対応を批判している。

イスラエルはシリアのアサド政権が崩壊すれば、過激派の温床になりかねないとして同政権の崩壊は望んでいない。しかし、イスラエルはこれまでも度々シリア領の軍事施設などを空爆しているとされる。自国に脅威が及ぶと判断すれば、再び独自の空爆に踏み切る可能性もある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]