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中国の景況感、悪化鮮明 製造業指数50割る

新規受注が減少

【香港=土居倫之】中国物流購入連合会が1日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.9ポイント低下の49.2と、景気の拡大、悪化を判断する節目となる50を昨年11月以来9カ月ぶりに下回った。市場の予想平均は50だった。予想を超えた中国経済の悪化は世界経済にも影響を与えそうだ。

欧州債務危機の影響で輸出の伸びが大幅に鈍化。これに人件費の上昇、鉄鋼や造船の供給過剰などが重なった。今後市場では金融・財政による景気刺激策を求める声が増える可能性がある。

PMIは全国の製造業820社へのアンケート調査をもとに算出。製造業の景況感を反映し、生産や受注などについて50を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。

項目別にみると、新規受注指数が48.7と前月比0.3ポイント低下し、4カ月連続で50を割り込んだ。生産指数も同0.9ポイント下がり、50.9となった。新規受注の減少で生産活動が低迷する構図だ。

業種別で50を下回ったのは電気機器や化学など輸出企業を中心とした12業種。人件費と人民元の上昇で競争力が徐々に低下しているうえ、中国の最大の貿易相手である欧州の債務危機で輸出の伸びが大幅に鈍化している。

7月は主要70都市のうち50都市で新築住宅価格が前月の水準を上回り、上昇した都市の数は1年2カ月ぶりの高水準に達した。

預金準備率の引き下げなど、景気刺激に向けた一段の金融緩和は不動産バブルを再発させる可能性がある。中国の政策運営は一段と難しさを増している。

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