ネット大手、スマートフォン技術者大量採用
サイバー、2年で700人 DeNA、来春に倍増も

2011/12/16付
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インターネット大手がスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)関連技術者を大量採用する。ネット広告大手のサイバーエージェントは2年間で新卒・中途合わせて700人、ヤフーも2012年夏までに同300人をそれぞれ採る計画。スマホの普及に伴い、各社はゲームやネット通販などサービスの拡充を競っており、人材の獲得を急いで開発スピードを上げる。

国内出荷の5割弱 調査会社のMM総研(東京・港)によると、11年4~9月期のスマホの国内出荷台数は前年同期比4.5倍の1004万台。携帯電話全体の5割弱を占める。

従来の携帯電話に比べウェブサイトの閲覧やネット通販、交流サイト(SNS)、ソーシャルゲームなどが使いやすい点が受けて利用者も急増。携帯市場は大きく変わりつつある。

国内の携帯電話メーカーも開発体制を従来型からスマホ中心に切り替えている。NECカシオモバイルコミュニケーションズは700人程度いる開発者のうち約3分の2をスマホに振り向けた。

ネット各社もスマホ向けのアプリ(ソフト)開発やサービス拡充を急ぐが、「既存の人材だけでは質量ともに他社に後れを取る可能性が高い」(ネット大手)として、新しい技術を持った人材の大量採用に踏み切る。

ヤフーは12年春入社のIT(情報技術)技術者を前年度から約50人増やし200人とするほか、今冬から来夏にかけ中途でも100人を採用。13年春以降も同水準以上を採用する見通しだ。

サイバーは12年度に300人、13年度には400人を採用する。17日からは人材獲得を目的とした無料講座を開き、成績優秀者には内定を出す。同社の技術者は現在約350人(単体)。2年後には1000人を超える見通しだ。ビジネスマン向けSNSなど今後提供する新しいサービスはスマホを中心とする。

SNS大手のディー・エヌ・エー(DeNA)もスマホ関連の開発担当者を約400人(7月時点)から、来春にも1000人規模に増やす。

新卒年収1500万円も 各社はIT企業にいた人材やフリーのソフト開発者などを中途採用しているほか、新卒では大企業が採用を絞る中で雇用の受け皿になっている面もある。

優秀な人材を獲得するため破格の条件を用意する企業も出てきた。SNS大手のグリーは新卒者に最高1500万円の年収を約束。DeNAも12年度から新卒技術者に最高で年1000万円を支給する。数百万円の一時金を支払い、人材を取り合う例もあるという。

スマホブームで勢いがあるネット業界だが、企業の浮き沈みは激しい。今は引っ張りだこの技術者も、次世代の技術を身につけていかないと生き残りは難しい。

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