福島第1原発、汚染水を地上タンクに移送
6月初旬、貯水槽から転換

2013/4/11付
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東京電力の広瀬直己社長は10日、福島第1原子力発電所内の地下貯水槽から汚染水漏れが相次いだ問題を踏まえ、6月初旬に汚染水の全量(約2万3600トン)を地上のタンクに移す方針を明らかにした。汚染の度合いが低い約3000トンは当面貯水槽で保管するが、移送後は貯水槽の使用をやめる考えも表明した。

貯水槽は容量が大きく設置も簡単で汚染水処理の切り札とされてきた。地上のタンクは貯水槽より建設コストが高いが、漏水への対応を巡り国会などで批判を浴びた東電は管理体制を改める。

福島県を訪れた広瀬社長は記者会見で「心配をかけ、申し訳ない」と陳謝するとともに「福島の皆様に少しでも安心していただけるよう、あらゆる経営資源を投入する」と強調した。

福島第1原発には7つの貯水槽があり、合計で約2万6600トンの汚染水を保管している。東電の計画によると、移送は汚染水が漏れた3つの貯水槽のうち量の多い1、2号を優先。14日にも既設のタンクへの移送を始め、5月の大型連休までに終えるとしている。

第1原発では地下水の流入で1日400トンの汚染水が発生しているのに現在、タンクには3万トンあまりの余裕しかない。東電はタンクの増設計画を前倒しし、6月初めまでに38基の合計1万9000トン分を新設する。

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