町村氏、無党派層も開拓 北海道5区補選、民主「世代交代」及ばず

2010/10/25付
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当選を決め、支持者と握手する町村氏(24日、札幌市厚別区)

当選を決め、支持者と握手する町村氏(24日、札幌市厚別区)

24日投開票の衆院北海道5区補欠選挙で、有権者は与党候補に厳しい審判を突きつけた。選挙戦は事実上、民主、自民の一騎打ちとなったが、自民の町村信孝氏(66)が安定した戦いぶりで早々に勝利宣言。民主の中前茂之氏(38)は「政治とカネ」の問題に最後まで苦しめられ、涙をのんだ。

札幌市厚別区の町村氏の事務所では投票締め切り直後にテレビで次々と当選確実の一報が流れ、詰めかけた支援者や道内選出の国会議員らから大きな拍手が起こった。

近くのホテルで待機していた町村氏が姿を現すと、祝勝ムードは最高潮に。ほっとした表情で壇上に立ち「今回ほど大勢の人に助けられた選挙はない。新たなスタートを切り、いい日本をつくりたい」と力を込めた。政権奪回に向け、バンザイ三唱の代わりに、拳を突き上げながら「ガンバロー」コールを繰り返した。

北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件などで、民主前職が辞職したのに伴う補選。町村氏は早々と出馬の意向を固め、比例区で得た議員職を捨て"背水の陣"で臨んだ。知名度の高さを生かすだけでなく、選挙戦では「クリーンな政治」を掲げ、組織票固めのほか、無党派層も開拓。「民主党は政治とカネに鈍感で、それを隠そうとする体質に(有権者の)反発があった」と勝因を振り返った。

民主の中前氏は午後8時40分すぎ、北海道江別市内の事務所で敗戦の弁。選対幹部ら約60人が見守る中、深々と頭を下げた。政治とカネについては「大きな影響はなかったと感じている」と淡々と述懐した。

選挙戦では町村氏を意識し、「世代交代」を懸命に訴えた。しかし、北教組事件の後遺症で労組の動きは低迷。政権与党の強みを生かし、現職閣僚や党幹部も相次ぎ選挙区入りしてテコ入れを図ったが、及ばなかった。

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