福島・飯舘村、水道飲用自粛を要請 基準3倍の放射性ヨウ素
厚生労働省は21日、福島県飯舘村で20日午後0時半に採取した水道水から暫定規制値(1キログラム当たり300ベクレル)の約3倍に当たる1キログラム当たり965ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。21日午前8時半現在では492ベクレルに低下したが、同省は、飲用を控えるよう住民に広報することを同県を通じ飯舘村に要請した。
同省によると、放射性ヨウ素が検出された水道水を一時的に飲用してもすぐに健康に悪影響はないという。同省は「代わりとなる飲み水がなければ飲んでも差し支えない。入浴や手洗いの生活用水として使うことも可能だ」としている。
福島県は、飯舘村に給水車を派遣。あわせて県内77カ所で水道水の調査を始めた。同村中心部と福島第1原子力発電所の距離は約39キロメートル。