文科相「心からおわび」 3大学不認可問題で陳謝
来春開学予定の3大学がいったん不認可とされた問題で、田中真紀子文部科学相は9日の閣議後の記者会見で「関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしたことを心からおわびします」と陳謝した。自民党などから辞任や罷免を求める声が上がっていることについては「国会の審議の中で(議論が)進むと思います」と述べるにとどめた。

田中文科相は会見の冒頭で謝罪し頭を下げた。「3校は逆にいい宣伝になった」との発言についても「頑張ってほしいという思いだ。表現が適切でなければ、今後、心していきたい」と釈明した。
一連の対応には「混乱があったと言われればその通りだが、このポストで権限を持っている中で発信することの方が結果としては良かった。ハードランディングとの批判を甘受してでも、(大学設置を)規制緩和したまま、どんどん行っていいのかという思いがあった」と話した。
設置認可のあり方を巡っては、有識者による検討会議を来週中にも発足させたいと説明。年内に一定の方向性を示すのは拙速との懸念が出ているが、「年末で議論を打ち切るというわけではなく、多様な意見を聞きながら柔軟に発信できる体制にしたい」と強調した。