日産、中国で生産再編 鄭州にSUV移管、増産余力を確保
広州は中小型車に集中

2010/8/31付
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日産自動車は中国の生産体制を再編する。9月に第2工場が稼働する現地資本との合弁会社、鄭州日産汽車(河南省)に、広東省広州市の工場で生産する多目的スポーツ車(SUV)2車種を移管。広州の工場は中小型の乗用車生産に集中する。日産の中国での乗用車販売は1~6月に33万台と前年同期比47%増えた。広州でも2012年稼働をめどに新工場の建設予定だが、増産余力を前倒しで確保する。

フル操業が続いていた東風日産乗用車の花都工場(広東省広州市)

鄭州日産は日産自動車と中国の自動車大手、東風汽車集団(湖北省)の合弁会社で現在、小型商用車を生産している。第2工場の稼働により、年産能力は現在の2.6倍の約20万台に増えるため、余力をSUV生産に充てる。

移管車種は「キャシュカイ(日本名デュアリス)」と「エクストレイル」になる見通し。

日産は東風と乗用車生産でも組んでおり、合弁会社である東風日産乗用車(広東省)の花都工場(広州市)と襄樊工場(湖北省)で生産している。今回、東風日産乗用車が鄭州日産に生産委託する形で、鄭州日産は乗用車の生産に乗り出す。

花都工場では小型車「ティーダ」などの販売が好調。昨年7月に年産24万台の能力を持つ新工場の建設を決めたが、足元の需要増への対応には間に合わず、花都工場では昨年秋から勤務体制を2交代から3交代にし増産に乗り出している。中型車「ティアナ」を生産する襄樊工場でも休日出勤や残業を増やすなどし、2工場で通常稼働に比べて年10万台超分の増産に対応していた。

花都工場からキャシュカイとエクストレイルを鄭州日産に移管することで、花都工場では年10万台弱の増産余地が生まれる見通し。花都工場では当面は残業や休日出勤を減らして、膨らんだ労務費の抑制につなげる。乗用車の需要動向次第では、生産余力分を乗用車の増産にあてて販売拡大を目指す。

東風日産乗用車の昨年の販売台数は前年比48.1%増の約52万台。10年は60万台の販売目標を掲げている。

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