2019年1月24日(木)

シャープ、液晶1000億円投資
アップル向け 亀山でライン新設

2010/12/17付
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亀山工場の新ラインで12年後半から中小型液晶パネルの量産を始める

亀山工場の新ラインで12年後半から中小型液晶パネルの量産を始める

シャープは約1000億円を投じて、スマートフォン(高機能携帯電話)に使う中小型の液晶パネルの生産ラインを三重県の工場に新設する。米アップルが投資額の多くを実質的に負担し、作ったパネルも大半を引き取る。東芝もアップル向けの液晶パネルを増産するため石川県に新工場を建設する方針。世界的なスマートフォン需要の拡大が、日本の電機大手の大型投資をけん引する。

シャープがラインを新設するのは亀山第1工場(三重県亀山市)。2011年から設備を搬入し12年後半に量産を始める。「第5.5世代」(1100×1300ミリメートル)と呼ばれる大きさのガラス基板を使い、高精細で省電力型のパネルを作る。

同社は円高を背景に、海外の需要地に工場を造る「地産地消」戦略を進めている。今回は資金負担が少なく、パネルの供給先も決まっているためリスクが低いと判断、国内での投資を決めた。

亀山第1工場は04年にテレビ用の大型液晶パネル工場として稼働した。09年に中国の電機メーカーに生産設備を売却したため、建屋のみが残っていた。中小型パネル用の工場として稼働を再開すれば、地元の雇用拡大にもつながりそうだ。

米ディスプレイサーチによると09年の中小型液晶の世界シェアはシャープが16.5%で首位。アップルには携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)タッチ」などのパネルを供給してきた。

テレビ用の大型液晶パネルは韓国や台湾勢がシェアを伸ばしている。中国企業も新工場を建設するなど一段と競争が激化する。一方、スマートフォンなどに使う中小型パネルは動画の解像度などでテレビ用より高い技術が必要なため、日本メーカーにも優位性がある。

アップルは「iPhone(アイフォーン)」の販売が好調。パネル取引で実績のある日本の2社から調達を拡大し、競合相手が増えたスマートフォン市場で一気に攻勢をかける戦略とみられる。東芝は石川県にパネル工場を新設する方針。投資額は約1000億円で過半をアップルが負担するとみられる。第5.5世代の基板を使い、11年後半の稼働を目指す。

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