ドコモ、携帯「Xi」の通信速度を光回線並みに
14年に現行の2.5倍 スマートフォン照準
NTTドコモは2010年12月に開始した高速の携帯電話サービス「Xi(クロッシィ)」の通信速度を14年に現行の約2.5倍の毎秒100メガ(メガは100万)ビットに高める。光ファイバー回線と同等の回線速度を携帯電話で実現できるようになる。通信速度を売り物に、スマートフォン(高機能携帯電話)などの利用拡大につなげる。
Xiの現在の通信速度は、室内が毎秒75メガビットで屋外が37.5メガビット。携帯電話の通信速度は使用する電波の帯域が増えると上がる。現在使っている電波帯域に加え、12年にも新たに取得する新周波数帯を使うことで100メガビットに高める。
Xiは理論上、さらに通信速度を高めることが可能。既存の第3世代の携帯電話サービスからの移行が進めば使用する帯域を増やし、14年以降に300メガビット程度まで速度を高めることも検討する。
ドコモはXiを14年までに全体の4分の1に当たる1500万回線に拡大する目標を掲げており、通信速度の向上や対応端末の拡充が課題となっている。
イー・モバイルやソフトバンクなど通信各社も40メガビットを超える通信速度の新サービスを開始するなど、競争も激化している。