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マイクロソフト、タブレット参入 自社端末でアップル追撃

パソコンを承継

【ロサンゼルス=岡田信行】米マイクロソフト(MS)が自社ブランドのタブレット(多機能携帯端末)「サーフェス」を年内に発売する。ソフトウエア世界最大手のMSがハード(機器)を手がけるのはゲーム機や周辺機器を除けば異例だ。アップルやグーグルはスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレットで急成長を遂げている。パソコンの存在感が薄れるなか、MSは自らタブレットを投入し、巻き返しを急ぐ。

「サーフェスはパソコンだ」。MSがロサンゼルス近郊、ハリウッドで18日に開いた記者発表会で、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)はこう強調した。アップルの「iPad(アイパッド)」やグーグル陣営のタブレットは携帯電話用OS(基本ソフト)で動く。これに対し「サーフェス」はパソコンでも使われる次世代OSの「ウィンドウズ8」を搭載する。

違いは端末の使い勝手や機能にも表れる。携帯電話から派生したタブレットが機能を絞り込んでいるのに対し、「サーフェス」はカバー裏面にキーボードを備える。本体に内蔵したスタンドで画面を立て、キーボードを出せば、外観はまるでパソコン。「1台で娯楽も仕事もこなせる」(担当者)ように設計されているという。

MSが追撃するアップルはアイパッドとパソコンは別物と位置付ける。ユーザーはクラウド上で楽曲や文書などのデータを管理し、状況に応じてパソコンの「マックブックエア」、アイパッド、「iPhone(アイフォーン)」などで使い分ける戦略だ。

MSもここ数年、テレビやパソコン、スマホなど画面サイズの違う機器を、ユーザーが利用シーンに応じて使い分けるコンセプトを打ち出してきたが、機器の開発や販売はパソコンメーカーなどのパートナー企業に頼ってきた。しかしコンセプトが浸透しないうちにアップルやグーグルに先行されてしまった。自社タブレット投入の裏には、出遅れに対する焦りが見て取れる。

パソコンやゲーム機など旧来型のデジタル家電からタブレットに切り込むMS。対してアップルやグーグルはスマホから地境を広げている。パソコンやゲーム機には過去の膨大なソフト資産があるという優位性があるが、開発者やユーザーはどちらを選ぶのか、競争は激しさを増しそうだ。

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