飼い主の悩みネットが解決 ペットSNSなど活況

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2014/3/27 14:00
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ペット情報を専門に扱うネットサービスが活況を呈している。愛犬家向けの無料情報誌を手がけるONE BRAND(東京・港、高本誠也社長)が、飼い主のための交流サイト(SNS)を近く開始する。既に開始しているニフティやリクルートホールディングス、サイバーエージェントなども独自の特徴を打ち出し、拡充に余念がない。

現在国内で飼育されているペットは約2062万頭(匹)。1649万人まで落ち込んだ15歳未満の子供の人口よりも多く、大半が家族の一員として室内で飼われている。ただペットも高齢化が進むなど、育てるうえでの悩みも多様化しつつある。各社の取り組みは、解決できずに困っている飼い主を手助けしようと試みるものだ。飼い主と飼い主、飼い主と獣医師やペット関連企業・施設をつなぐ新たな基盤が、ネットの力を借りて誕生する可能性が出てきた。

■愛犬家のための「フェイスブック」誕生

愛犬家向けの無料情報誌を手がけるONE BRANDは近く、飼い主のためのSNSを開始する。4年で400万人の利用者を見込む

愛犬家向けの無料情報誌を手がけるONE BRANDは近く、飼い主のためのSNSを開始する。4年で400万人の利用者を見込む

ONE BRANDが始める新SNS「dogg.me(ドッグ・ミー)」は、犬種を指定して同じタイプの犬を飼う仲間を探して情報交換できるサービスだ。タイムラインで表示した仲間の投稿を読んでコメントしたり、写真を整理したアルバムを閲覧したりできる。いわば愛犬家に特化した「フェイスブック」のようなサービスだ。

フェイスブック上にペットにまつわる投稿していた利用者は、過去の履歴をまとめてドッグ・ミーに流用できる。初期設定時にフェイスブックへの投稿の中から愛犬に関するものだけを抽出して一括登録できる。新たに投稿するとフェイスブック側に同時投稿するなど、連携機能も用意した。

同社は2006年に社名を冠した無料情報誌を創刊し、現在愛犬家向けでは最大となる18万部を隔月に発行している。ドッグカフェやトリミング施設、動物病院、ペットショップなどで入手できる。大手出版社が古くから愛犬雑誌を手がけるなかでの参入だったが、いち早く犬の高齢化問題に目をつけるなどの差異化で読者の支持を広げた。最近は犬を愛しおしゃれな男性を指す「イヌメン」という造語を考案するなど、愛犬と飼い主の双方の生活スタイルを豊かにすることにこだわった編集方針を貫く。

家族の一員としてペットと暮らす飼い主が急増。高齢化から過ごす時間も増え、生じる悩みは多様化する一方だ

家族の一員としてペットと暮らす飼い主が急増。高齢化から過ごす時間も増え、生じる悩みは多様化する一方だ

アナログな紙にくわえてデジタルにも取り組む理由は、愛犬家の趣向が細分化する実態に合わせるため。国内で飼われている犬種は約130におよび、犬の年齢に沿って抱える悩みや欲しい情報が次々と変わっていく。「犬種と犬の年齢をかけ算した数だけ飼い主のスイートスポットが多様化している。アナログだけでは限界があった」(高本社長)という。

これまでにも愛犬家向けSNSは存在していたが、写真を投稿して自慢しあうなど楽しさに軸足を置いたものだった。同社は無料情報誌を8年間発行する中で、リアルな場で出会った飼い主同士がお互いの切実な悩みを相談しあうケースが多いことに着目。ドッグ・ミーでは交流目的だけでなく、問題解決にも役立つ場に育てたい考えだ。

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