2019年6月25日(火)

ネット音楽、ハイレゾ配信に沸く ビクターも参入

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2014/2/5 7:00
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音楽業界が「ハイレゾリューション(ハイレゾ)」ブームに沸いている。ハイレゾとは音源CDよりも高音質なネット音源のこと。大手レコード会社のビクターエンタテインメントは6日、ハイレゾ専門の音楽配信サービスを立ち上げる。オーディオメーカーもこぞってハイレゾを再生可能な新製品を市場へ投入。ハイレゾを楽しむのに欠かせない音源のソフト、配信のサービス、そしてハードの3本柱を整備しようと、音楽業界全体が一丸となって動き出している。

音楽ソフト市場は1998年をピークに年々規模が縮小傾向にある。オーディオ関連機器市場も昨年の売上高は1017億円にとどまり、2008年から5年間でほぼ半減。突如生まれたハイレゾブームは業界にとって久々の明るい話題であり、消費者の裾野が広がれば市場が再び浮かぶ機運につながる可能性がある。

■7万円超の対応機器が飛ぶように売れる

ソニーが昨年12月に発売したハイレゾ対応の携帯音楽プレーヤーは、2カ月近くたった今も品不足が続く

ソニーが昨年12月に発売したハイレゾ対応の携帯音楽プレーヤーは、2カ月近くたった今も品不足が続く

「それ、大人気なんです。1カ月ほどお待ちいただきます」。大手家電量販店ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京・千代田)のオーディオ売り場では、ソニーが昨年12月に発売した携帯音楽プレーヤー「NW-ZX1」が売れに売れている。2カ月近くが経過したものの、「入荷してもすべて予約販売ではけてしまう。店頭在庫が一台もない状態がずっと続く」(店員)とうれしい悲鳴を上げる。

NW-ZX1の価格は約7万5000円と高額。にもかかわらず人気なのは、長いオーディオの歴史を振り返っても今までにないほど緻密で迫力のあるハイレゾ音源を楽しめるためだ。ZX1のような持ち運べる機器だけでなく、ハイレゾ対応製品はミニコンポのような据え置き型も相次ぎ登場しており消費者の関心は高い。人気上昇を受けて同店は、オーディオ機器売り場のそちこちにハイレゾ対応製品を展示するコーナーを設けている。

普及を後押しするには手軽に楽しめる環境づくりが欠かせない。そのために動き出したのがJVCケンウッドだ。同社独自の木製の「ウッドコーン」をスピーカーに採用するなど、ハイレゾのために音質を高める部品や構造に徹底的にこだわったミニコンポを6日から出荷する。購入者が自分のスマートフォン(スマホ)で遠隔操作できるなど使い勝手を高める工夫を随所に施している。

加えてグループ会社であるビクターエンタテインメントが同日、ハイレゾ楽曲を集めた専門の配信サービスを開始する。名称は「HD-Music」。ビクターは01年ごろ一時的に音楽配信を手掛けたことはあったが、本格的な音楽配信の基盤事業に乗り出すのは初めてだ。事業を統括するビクタースタジオ長の秋元秀之氏はコンセプトを次のように語る。「ライトユーザーをハイレゾの世界にいざなう。オーディオマニア以外にファンになってもらうため、数回のクリックで楽曲を購入できるよう操作性にこだわり、人気の高いポップスのヒット楽曲も積極的に配信する」

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