2019年9月16日(月)

「脱PC」へ CESで見せた新生インテルの本気
ITジャーナリスト 小池 良次(Ryoji Koike)

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2014/1/7 22:22
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「Changing the way we live(我々の生き方を変えよう)」――。観衆に語りかけた言葉は実は自分たちに向けた言葉だったのかもしれない。6日、国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」の開会を宣言する米インテルの基調講演には「最強のパソコン企業」と呼ばれた企業の面影はみじんもなかった。登壇したブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)の口からはデスクトップやサーバーといった言葉はいっさい出ず、ウエアラブルとタブレットを前面に押し出すという従来のインテル色を一掃した内容となった。

基調講演に登壇するクルザニッチCEO

基調講演に登壇するクルザニッチCEO

■最初からウエアラブル一色

CESの基調講演にインテルが登場するのは珍しいことではない。だが、過去の講演はいずれも「シリコンチップの微細加工技術」や「汎用チップのスピード向上」「コンピューターの次世代スタイル」といったパソコンやサーバーの話に集中したものだった。

今回のクルザニッチ氏は、冒頭からヘルスモニターなどウエアラブル製品に関するデモンストレーションを展開し、集まった観衆の意表を突いた。

デモでは、挿入型ヘッドホンにヘルスモニター用のセンサーを組み込んだ「スマート・イヤーバッド」、スマホのアプリを音声で操作できる「スマート・ヘッドセット」、ユーザーの位置を追跡し迷子になるくらい離れると警告を鳴らす「スマート・ウオッチ」、赤ちゃんの動きをモニターするベビー服「Mimo」と矢継ぎ早にウエアラブル製品の紹介を続けた。

これらの製品はいずれも同社がウエアラブル向けに開発している超小型低消費チップ「エジソン」をベースにした製品。今回発表したエジソンは無線LANのWi-Fiとブルートゥースに対応する超小型低消費チップで、インテルがウエアラブル市場を開拓する戦略商品の位置づけだ。エジソンの出荷は14年中ごろを予定しており、13年秋に発表した現行製品「クオーク」から約半年ほどで登場させるところに、ウエアラブル市場の開拓にかける同社の意欲が表れている。

■モバイルは高機能タブレットに焦点

講演の後半で主役となった話題はモバイルだ。

挿入型ヘッドホンにヘルスモニター用のセンサーを組み込んだ「スマート・イヤーバッド」のデモ

挿入型ヘッドホンにヘルスモニター用のセンサーを組み込んだ「スマート・イヤーバッド」のデモ

スマホのアプリを音声で操作できる「スマート・ヘッドセット」を紹介するクルザニッチCEO

スマホのアプリを音声で操作できる「スマート・ヘッドセット」を紹介するクルザニッチCEO

ベビーモニターを組み込んだベビー服「Mimo」のデモ

ベビーモニターを組み込んだベビー服「Mimo」のデモ


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