2018年10月19日(金)

スマホの次 AT&Tは身につける端末と車に期待
ITジャーナリスト 小池 良次(Ryoji Koike)

(1/2ページ)
2014/1/7 18:29
保存
共有
印刷
その他

スマートフォン(スマホ)の成長に陰りが見える中で、米国の携帯電話会社はポストスマホ時代に備えた次の成長の種を模索している。米携帯業界2位のAT&Tモビリティーが6日に開催した開発者会議で、今後の成長分野として期待を示したのは「ウエアラブル端末」「車」「産業機器」の3つだ。

注力分野としてコネクテッド・カーなどを挙げて講演するAT&Tモビリティーのラルフ・デ・ラ・ベガCEO

注力分野としてコネクテッド・カーなどを挙げて講演するAT&Tモビリティーのラルフ・デ・ラ・ベガCEO

国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」と同じラスベガスで同じ時期に毎年開催している開発者会議は、米携帯業界のトレンドを示す重要な場として注目を集めている。今年の開発者会議も、日本より一歩進んでデータサービスの新分野を模索する業界の動きを如実に示すものとなった。

■サービス提供者が通信料を負担

AT&Tがまず期待するのは常時身につけて使う「ウエアラブル端末」だ。

ウエアラブル端末向けの新しい通信プラン「スポンサード・データ・サービス」を発表。これはサービスを提供する企業が利用者に代わってデータ料金を支払うというプランである。

ウエアラブル端末で最初に普及が見込まれているのは医療モニタリングやヘルスケアといった分野だ。だが、これらの分野で普及させる上で問題となるのがデータ通信料金である。モバイルアプリを常時利用しているとユーザーは多額のデータ通信料を支払うことになるからだ。

新プランではデータ通信料をユーザーではなくサービス提供側に課金する。たとえば糖尿病患者の血糖値を常時モニターするウエアラブルセンサーなどのサービスで利用すれば、患者は通信費を気にせず医療機関の負担で使うことができる。

スポンサード・データ・サービスを使った糖尿病向けアプリ(イメージ)

スポンサード・データ・サービスを使った糖尿病向けアプリ(イメージ)

サービス提供者が機器の利用料とモバイルデータ通信料を一体化した形で請求することで、ユーザーにとっての利便性も向上する。

AT&Tは、一般的なモバイルアプリでも新プランを利用できると語っており、ウエアラブル端末以外も含めた幅広い市場を狙っている。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報