2018年8月15日(水)

ITベンチャー注目の3社 世界へ羽ばたけるか

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2014/1/9 7:00
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 IT(情報技術)革命の追い風を受けて、日本のベンチャー企業の間に活気がでてきた。原動力は2つある。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)などモバイル端末と、クラウドコンピューティングの普及だ。設備投資を最小限に抑えられるクラウドを使えば、世界中のスマホ利用者を対象にしたネットサービスを短期間に立ち上げられるからだ。2つの武器を巧みに使いこなし、2014年に飛躍が期待される国内ベンチャー企業を紹介しよう。

■400万人が使う「ツイキャス」、ついに世界へ

スマホで生中継できる「ツイキャス」は既に400万人が利用する。運営するモイの赤松洋介社長は、2014年は世界展開加速の年と意気込む

スマホで生中継できる「ツイキャス」は既に400万人が利用する。運営するモイの赤松洋介社長は、2014年は世界展開加速の年と意気込む

 スマホで使える映像生中継「ツイキャス」。いわばネット上のテレビ局を個人が開設できるサービスで、その手軽さから登録利用者数は既に400万人を超えた。運営するのはモイ(東京・千代田、赤松洋介社長)。昨年12月に拠点を米国に設け、世界展開を加速させようと意気込んでいる。「とにかく簡単に使える生中継サービスを目指した」。赤松社長の鼻息は荒い。

 ツイキャスを利用するにあたって必要なのはスマホだけ。カメラで撮影した自分の姿や周囲の様子を不特定多数の利用者に向けて簡単な操作で生中継を始められる。支持するのは若年層で、利用者の半数が24歳以下だ。ブームの火付け役は女子高校生。友達同士の「ゆるい」やり取りを仲間に公開して楽しめる点が、彼女たちの交流ニーズにぴったりはまった。無料サービスだったことも心に響いた。

 その人気急上昇ぶりには、今や企業も熱い視線を送る。地域ラジオが放送風景を中継する際に活用したり、テレビ局がアイドルグループを宣伝する手段に使ったりさまざまだ。海外では、反政府デモの呼びかけに使われたケースもある。「なぜここまで利用が広がっているのか、私自身も理由はよく分からない。デモなどは完全に想定外だ」(赤松社長)

 創業者である赤松社長は、グループウエア大手サイボウズで製品責任者を務めていた。持ち前の技術力を生かし映像を効率的に圧縮する技術を独自に開発。「携帯電話回線でも問題なく使えるよう工夫した」という。

 米国の子会社設立を機に、今後はさらなる利用者増を見据えて海外展開を加速させる考えだ。

■利用者が毎月4割増えるビジネス情報界の「クックパッド」

 「その会議、意味ありますか? 意思決定ができる会議のためにグーグルが心がけている5つのこと」「成功したいと強く思う人が知っておくべき、成功者の挫折エピソード5選」――。

 ビジネスパーソンが思わず読みたくなる記事を延べ5000本も紹介している「U―NOTE」が人気を集めている。ビジネスに役立つノウハウや仕事術のほか、各地で開催されたビジネス関連イベントなどの情報を整理した、いわゆる「まとめサイト」だ。サービスと同名のU―NOTE(東京・杉並)を率いるのが小出悠人社長である。

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