バラ色でないシェール革命 新エネ・環境問題の「解」探る

2013/12/31付
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2013年も引き続き新エネルギーや節電、原発問題などに対する電子版読者の関心は高かった。中でも注目されたのがシェールガスだ。シェールガスは2000年代に入って新しい採掘技術が確立され、大幅な低コスト化が可能になった。米国では電力料金下げや有機材料の価格低下、自動車燃料の多様化といった「シェール革命」に期待が高まっている。

■コストなど不透明

しかし、シェール革命がもたらすのは、必ずしもバラ色のシナリオだけではないことも指摘されている。「低コストで採掘できる中東のガス田に比べ、米国のシェールガス生産コストは約3倍」「シェールガス増産で化学品のバランスが変わり、需給が逼迫する樹脂が出てくる」など、まだまだ不透明な部分が多いのだ。シェールガスは14年も新エネルギーに関する話題の中心になりそうだが、一つ一つの出来事を多角的な視点でみていく必要があるだろう。


■「原発ゼロ」の次は

一方、関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県)が13年9月、定期検査のため運転を停止し、日本は国内の原発すべてが稼働しない「原発ゼロ」状態になった。東京電力は11年3月の東日本大震災で事故を起こした福島第1原子力発電所の原子炉すべての廃止を決めた。原発停止により、政府や企業が当初想定していた二酸化炭素(CO2)削減のシナリオは大幅な軌道修正を余儀なくされた。自然に優しいエネルギーとしてブームの様相を呈した太陽光発電や風力発電にも様々な課題が浮上している。14年の日本は、原発に代わるエネルギー確保に加え、環境問題にどう対応するかという難題に向き合うことになる。


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