2017年12月18日(月)

ドワンゴ川上会長、ジブリの次は「エヴァ」の謎
庵野秀明氏代表のカラー取締役に就任

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2013/8/24 7:00
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 ドワンゴ会長の川上量生(のぶお)氏が7月末、アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどを手がける製作会社、カラー(東京・杉並)の取締役に就任した。川上氏といえば「プロデューサー見習い」の肩書でスタジオジブリにも籍を置いている。ドワンゴ会長として「ニコニコ動画」を率いつつ、日本のアニメ界の双璧に股をかけた格好。その狙いは何か。川上氏を直撃した。

 宮崎駿監督が手がけたスタジオジブリの最新作「風立ちぬ」。そのエンドロールに「プロデューサー見習い 川上量生」のクレジットがある。

 ドワンゴを創業し、若者に絶大な人気の動画サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」を築いた川上氏は2011年、ドワンゴ会長のままスタジオジブリに入社。「修行」と称し、鈴木敏夫プロデューサーに師事している。ジブリではネットを活用したジブリアニメの普及策に取り組み、今年5月に開設したKDDI(au)のスマートフォン向け公式サイト「ジブリの森」などを手がけた。

新作「風立ちぬ」の完成報告会見に出席した庵野秀明氏(左)と宮崎駿監督(6月、東京都小金井市)

新作「風立ちぬ」の完成報告会見に出席した庵野秀明氏(左)と宮崎駿監督(6月、東京都小金井市)

■次世代ジブリ構築への動きか

 プロデューサー業にも取り組んでおり、今秋、川上氏の初プロデュース作品が劇場公開される。風立ちぬや、今年11月公開予定のジブリ作品「かぐや姫の物語」などの製作過程を追ったドキュメント映画だ。宮崎監督の息子、宮崎吾朗監督の次回作アニメも、川上氏がプロデューサーとして携わっているという。その“ジブリ漬け”の川上氏が、今度はカラーの一員となった。

 カラーは、アニメ「ヱヴァンゲリヲン(エヴァ)」の監督として知られる庵野秀明氏が創業した会社で、劇場版の製作などを手がける。かつて「風の谷のナウシカ」で原画の一部を担当し、宮崎監督を師として仰ぐ庵野氏。風立ちぬでは主人公の声優を務めた。一部ファンのあいだでは、宮崎監督の後継者候補とも目されている。

 一方で川上氏が鈴木プロデューサーの後継者候補として噂されるようにもなってきた。今回の川上氏のカラー取締役就任は、次世代ジブリに向けた動きを本格化させたということか。はたまた、ドワンゴ会長として日本のアニメ界の双璧を手中に収めようとしているのか――。さまざまな臆測を呼ぶ謎めいた動きだが、どこからも公式発表はなく、川上氏もいっさい公言していない。

 いったいなぜ。真意は。今夏、東京・銀座の「歌舞伎座タワー」に移転したドワンゴ本社近くで川上氏をつかまえ、まずはカラー取締役就任の経緯から聞いた。

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