2019年9月17日(火)

「半沢直樹」もダダ漏れ ネット無法大国、中国のいま

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2013/8/15 7:00
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ではどう中国市場と向き合えばいいのか。参考になるのが「米ハリウッドの映画産業が取っているアプローチ」(CODA幹部)だ。

テレビ局や映画会社、レコード会社などが加盟する一般社団法人の海外流通促進機構(CODA)は中国の国家版権局や動画サイト大手を訪問し、海賊版対策を申し入れている

テレビ局や映画会社、レコード会社などが加盟する一般社団法人の海外流通促進機構(CODA)は中国の国家版権局や動画サイト大手を訪問し、海賊版対策を申し入れている

「ホビット 思いがけない冒険」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」「レ・ミゼラブル」……。優酷の特設サイトに並ぶ人気タイトルの一覧だ。日本でもレンタルDVD店で並び始めた最新タイトルばかりだが、これらは海賊版ではない。視聴者は大半を無料か5元(80円)前後という低価格で見ることができる。つまり正規版だ。

どのようにもうけているのか。答えは「広告シェア」と呼ばれる手法にある。映画が始まる前に数十秒間流れる動画広告や関連ページへジャンプするバナー広告を収益源としているのだ。ハリウッドの映画会社と優酷側が折半し、両社は違法コンテンツを一切流さない約束を結んでいる。視聴者が多ければ多いほど大きな広告収入が互いに入るのがうまみだ。

中国で「アメとムチ」を巧みに使い分けているのがハリウッドの映画産業だ。知財意識が薄い国でいかにコンテンツビジネスを成立させるか。CODAによればハリウッドはその点を古くから考え、実践してきたという。日本企業も「中国は無法地帯」と単に拒否反応を示すだけでは、この巨大な市場を取り逃がすことになる。

(北京=阿部哲也)

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