2019年1月18日(金)

米国発スマホ決済革命を実体験 日本での課題は「安心感」
編集委員 関口和一

(1/5ページ)
2013/8/8 7:00
保存
共有
印刷
その他

 スマートフォン(スマホ)を使って個人や中小商店でも簡単にクレジットカード決済ができる「スマホ決済」が人気を呼んでいる。日本では4社が事業展開するが、手数料が一番高かったコイニー(東京・港)が6日、引き下げを発表し、条件面で各社が横一線に並んだ。米国から5月に上陸したスクエア(カリフォルニア州)も6日から全国のローソン約1万店舗でカードのリーダー(読み取り装置)を販売すると発表した。スマホ決済の本格的な離陸が期待される今、本当に誰でも簡単に使えるのか、記者が試してみた。

スマホ決済は、国内では米国のネット決済最大手、ペイパルの日本法人が昨年9月にまず「ペイパル・ヒア」を始めた。それに続き、楽天が12月に「楽天スマートペイ」を開始。今年に入り、4月にコイニーがスタートし、最後に本命ともいえるスクエアが日本に進出してきたことで、4社の顔ぶれがそろった。

コイニーのリーダーを装着したスマートフォン

コイニーのリーダーを装着したスマートフォン

先行組は当初、5%近い手数料を課していたが、スクエアが3.25%で参入したことから、対抗するため、3.24%に引き下げた。4%に設定していたコイニーも追随し、ほぼ横並びになったことで、今後は顧客獲得やサービス開発のほうに競争の場が移る見通しだ。

■開始手続きはウェブやメールで

記者が試してみたのはスクエアとコイニー。両社ともインターネットのウェブ画面から簡単に申し込みができ、スマホに装着するカードリーダーも宅配便で送ってきてくれる。

コイニーのほうは運転免許証やパスポート、健康保険証などの身分証明書の写真データをウェブ画面からアップロードする必要があるが、スクエアは事業内容や事業主、金融機関などの情報を入力するだけで手続きが済む。

共通しているのはウェブやメールによる手続きと簡便な審査方法だ。ウェブ画面上に電話番号は記載されておらず、連絡や質問はすべてメールを使う。コイニーは本社の所在地が地図で示されているが、スクエアの場合は住所表示すらない。そうしたウェブサイトに自分の情報を預けていいか不安になるが、申し込みを終えるとほどなくして「受理した」という連絡や金融機関の口座を承認したといった趣旨のメールがやってくる。

果たして記者の申請結果はというと、スクエアでは無事、口座を開設できたが、コイニーからは「ご利用審査不通過のお知らせ」というメールが返ってきた。しかも「審査基準については一切開示しておりません」とのこと。スクエアのメールにもコイニーのメールにも担当者の名前はなく、審査はネット上でたんたんと進む。

非常に小さなスクエアのリーダー(左)とコイニーのリーダー(右)

非常に小さなスクエアのリーダー(左)とコイニーのリーダー(右)

■小さく手軽なリーダー

カードリーダーは思っていた以上に小さかった。

スクエアは切手サイズ、コイニーのほうは五百円玉サイズだ。「スクエア」には人々が集まる広場という意味のほかに「四角い」という意味もあるせいか、リーダーは四角な形をしている。コイニーは「コイン」と「マネー」の造語だそうだが、コイニー(コインのよう)という意味にもとれるせいか、丸い形をしている。ただ英語には「コイニー」という表現はない。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次へ

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報