3日でエンジン試作、3Dプリンターで「未来の工場」
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3D(3次元)の設計データをもとに立体物を造形する「3Dプリンター(3次元造形機)」。自動車など「ものづくり」の現場を根底から変える画期的な技術として注目を集めている。鋳造業界でいち早く3Dプリンターを活用したコイワイ(神奈川県小田原市、小岩井豊己社長)は、「納入スピードは世界最速」(専務の小岩井修二氏)と自負する。それまで1カ月かかっていた部品を最短3日で完成させる早さを武器に、年間100社と取引し700部品の納入実績を誇り、トヨタやホンダなど国内大手だけでなく、昨年からはインドのタタ自動車に納入、6月には米ビッグスリーの1社から声がかかった。「未来の鋳物屋」ともいえる同社の工場を訪ね、ものづくり変革の一端を見た。...