謎のアップルiWatch、「必勝パターン」再来なるか

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2013/7/8 7:00
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 米アップルが7月に、日本を含む複数の国・地域で「iWatch」という名称で商標登録を出願していることが明らかになった。その名前から、腕時計型の身につけて使用する超小型端末(ウエアラブルコンピューター)を開発し、市場投入を考えていることが推測できる。同社は発売前の製品に関して一切コメントを出さない。そのため詳細は現時点で不明だが、出願済みの特許などから、その姿はうっすらと見えてくる。新端末が成功するかは、iPhoneなどで実践してきた「必勝パターン」にもちこめるかにかかっている。

アップルが、ウエアラブルコンピューター市場へ参入することを予感させる兆候はいくつかある。2月には、同社が米国で腕時計型端末の特許を出願していたことが判明。さらに、5月28日に米国で開催されたカンファレンスで、同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)はウエアラブル端末に対し「極めて関心を持っている」と表明。さらに、ウエアラブルの形態について「腕時計は興味深い」とコメントしている。

サンフランシスコで開発者向け会議「WWDC」の基調講演に登壇するアップルのティム・クックCEO

サンフランシスコで開発者向け会議「WWDC」の基調講演に登壇するアップルのティム・クックCEO

■ウエアラブル端末が続々と登場

ウエアラブル端末向けの要素技術は熟成してきている。

例えば携帯機器向けCPUや無線トランシーバーIC、通信制御LSIなどは、処理性能を高めた上で実装面積を小型化し、さらに消費電力も抑制している。電池は、大容量で継ぎ足し充電による劣化が少ないリチウムイオン電池が主流となっている。

ディスプレーは、面積は同じでも表示できる情報量を増やすよう解像度が上がっているほか、基板や表面のカバー層にプラスチックを採用することで、くねくねと自在に曲げられる「フレキシブルディスプレー」も実用化しつつある。

こうした流れを受け、ここ1年ほどウエアラブル端末関連のニュースがにわかに増加している。米国では、米ナイキの「ナイキプラス・フューエルバンド」、米ジョウボーンの「アップ・バイ・ジョウボーン」、米フィットビットの「フィットビット・フレックス」など、スマートフォン(スマホ)との連携機能を特徴とする多機能活動量計を相次ぎ製品化。

腕に巻いて使う米ジョウボーンの「アップ・バイ・ジョウボーン」

腕に巻いて使う米ジョウボーンの「アップ・バイ・ジョウボーン」

これらは既存の歩数計や活動量計と比べ一段と小型・軽量化されており、見た目のデザインも工夫が凝らされている。歩数や消費カロリーのほか、睡眠時間や睡眠の質を測れる。

米グーグルは13年4月に、眼鏡型端末「グーグルグラス」の試作版を開発者向けに発売しており、一般向けにも14年に提供を始める。ソニーモバイルコミュニケーションズも、同社製スマホ専用のオプション製品という位置付けながらも、メールやツイッター、フェイスブックの閲覧機能、音楽再生機能などを備えた多機能腕時計を製品化している。

■アップルには「必勝パターン」がある

ようやく本格始動したウエアラブル端末。アップルが、「iWatch」でこの分野に参入とすると、気になるのはどんな製品を企画し、どんな普及シナリオを描いているのかだ。

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