2019年9月17日(火)

電子版小説「七つの会議」ドラマ化 男たちの闘い描く

2013/6/21 6:30
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日経電子版で2011年5月から約1年間にわたって連載した池井戸潤の小説「七つの会議」(日本経済新聞出版社)が、NHKでドラマ化される。骨太な社会派ドラマを放送する「土曜ドラマ」の枠だ。都内で出演者による記者会見が開かれた。

物語は中堅電機メーカー「東京建電」を舞台に、不祥事隠しに巻き込まれた社員の葛藤を描く。小説は1章ずつ主人公を替える群像劇だが、ドラマでは、そのうちの一人、原島という社員を主人公にすえる。演じるのは東山紀之だ。

平凡な会社員にすぎなかった原島。それが不可解な人事で急きょ、エリートコースの営業一課長に就任する。人事の裏にあった会社の不祥事を知り苦悩する。

「言ってはいけないことがたくさんある役だが、これは会社というより、日本社会が要求していることのように感じる」と東山は自身の役柄を分析する。小説では謎の行動を取り、あまり書かれなかった原島の心情や家族の事情が、ドラマで詳しく明かされるという。

ほかに、万年係長の八角役に吉田鋼太郎、鬼軍曹のような営業部長、北川役は石橋凌。「本件、隠蔽せよ」と、不祥事の隠蔽を指示する宮野社長役には長塚京三と、脇役陣は重厚だ。

長塚は「男たちが勝ち目のない闘いをするドラマ。何をよしとして仕事をすればいいのか分からない、絶望的な構造が描かれる。サラリーマンはもちろん、奥さんや子供たちにも、家では優しいお父さんがどんな厳しさの中にいるか、見てもらいたい」と作品の魅力を語る。

八角役の吉田はシェークスピア劇で実績を持つ。舞台では怒りをあらわにする役が多いが「今回は感情を押し殺している。けれど、押し殺すほど感情が出てしまうこともある。芝居って面白いと改めて感じた」と話す。北川役の石橋は「昭和のヤクザ映画のような迫力も出せれば」という。

放送は7月13日から8月3日まで、毎週土曜午後9時から約1時間ずつ、全4回。

七つの会議

著者:池井戸 潤
出版:日本経済新聞出版社
価格:1,575円(税込み)

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池井戸潤×池上彰対談

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