ゲーム市場に見切り ディズニーを目指すマイクロソフト
UIEvolution 中島 聡

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2013/6/7 7:00
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5月21日に、米マイクロソフトが3世代目のゲーム端末となる「Xbox One」を発表した。発表会のプレゼンテーションは、これまでのゲーム中心の戦略から、リビングルームの中心に置く「エンターテインメントシステム」としてのポジショニングを色濃く押し出したものだった。だが、マイクロソフトの真の狙いは、単純に端末を普及させることにとどまらない。コンテンツやキャラクターといった、より大きなビジネス市場を狙うという野望を秘めたものだ。

Xbox Oneを発表するマイクロソフトのドン・マトリック氏

Xbox Oneを発表するマイクロソフトのドン・マトリック氏

■スマホに押され壊滅状態の専用ゲーム機

専用ゲーム機の市場は、スマートフォン(スマホ)の台頭により大きな転機を迎えている。最初に大きなダメージを受けたのは、ニンテンドーDS/3DSやソニープレイステーション・ポータブル(PSP)/ヴィータに代表される携帯型ゲーム端末だ。

特に米国では、親のiPhoneでゲームを遊びながら育った子供たちが、クリスマスや誕生日のプレゼントにiPodタッチをほしがり、最初の携帯電話を手に入れる年齢になるとそのままiPhoneに移行する、という流れができている。「iPhone/iPodで遊ぶ」という新しいライフスタイルが急速に普及することで、携帯型ゲーム端末市場の崩壊が進み、今や市場そのものが壊滅状態と呼べるところまで来てしまった。

それと比べると、家の中で使う据え置き型ゲーム端末の市場は直接的な打撃は受けていない。だが、次第に「ゲーマー」と呼ばれる、ハイエンドなゲームを好む一部のヘビーユーザー向けのニッチ市場になりつつある。このままヘビーユーザーの要求だけを聞いて高性能化を押し進めると、ゲームの開発費は高騰する一方で市場は逆に縮小するという典型的な「イノベーションのジレンマ」に陥る危険性がある。

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