2019年6月27日(木)

携帯の人口カバー率改訂 「99%でも圏外」是正へ
圏内・圏外の判定精密に 鍵握る「メッシュ」

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2013/5/29 7:00
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携帯電話サービスの利用可能なエリアの広さを示す指標「人口カバー率」の算出方式が変更される。総務省が新たな公式基準を導入することを決め、7月以降に新規割り当て予定の周波数帯に適用する。全国を約500メートル四方のマス目(メッシュ)に区切り、個々のメッシュごとに圏内か圏外かを判定する。従来方式より実際の電波の状態に近い人口カバー率を算出できるのが利点だ。

携帯電話サービスをめぐっては、スマートフォン(スマホ)への買い替え需要に支えられ通信各社の業績は堅調に推移している。一方で難解な料金体系、解約時の高額請求、通信障害などに加え、競争激化を背景とした誇大広告に不信感を抱く消費者も少なくない。人口カバー率をめぐっても、NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど通信各社は、広告などで「人口カバー率99%」など通信可能エリアの広さをアピールしている。しかし実際には、各市町村の中心部しかカバーしておらず、消費者の自宅などで通話・通信できない場合も多い。各社の公称値と実態とのズレが、消費者に疑念を抱かせる一因となっていた。

今回総務省が採用した新ルールを通信各社が採用し、実態に近い人口カバー率を算出・公表することで、消費者は従来より正確に、つながるエリアの広さを確認可能になる。各社の基準も統一され、比較しやすくなりそうだ。

■全国を500メートル四方に区切る

総務省は人口カバー率を、携帯電話用の電波を通信各社に割り当てる際の審査や、参入後のエリア拡充状況の検証などに利用している。新たな電波を割り当てる場合、そのつど人口カバー率の算出方法を公表し、割り当てを希望する通信各社に人口カバー率の拡充計画の提出を求めている。これまで算出方法はほとんど改訂されてこなかったが、7月以降に割り当て予定の電波では、従来の算出方法を「メッシュ方式」に改める。

今回のメッシュ方式では、全国を約500メートル四方に区切る。ただし地球が球体であることから、厳密には個々のメッシュの大きさは微妙に異なる。例えば札幌(北海道庁付近)では幅509.1×高さ462.9メートル、那覇(沖縄県庁付近)では幅624.6×高さ461.6メートルとなる。

個々のメッシュが圏内か圏外かは、メッシュ内の圏内のエリアが面積比で50%超か否かで判断する。50%超ならそのメッシュ全域を「圏内」と見なし、メッシュ内の人口が携帯電話を利用可能と判定する。50%以下なら、全域が「圏外」として携帯電話を利用不能として集計する。電波がどのエリアまで届くかは、通信各社がコンピューターを使ったシミュレーションではじき出す。

■実態にそぐわぬ従来方式

これまで総務省が採用していたのは主に「市町村事務所方式」と呼ばれる仕組みだ。各市町村(東京23区は各区)を1つのエリアとし、エリア内にある役所・役場や支所、出張所の全てに電波が届いていれば、その市町村の全域を「圏内」と見なしていた。1カ所でも圏外の庁舎があれば、全域を「圏外」と判定していた。

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