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「ネットの天才」の死が問いかけたもの 情報独占との闘争

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2013/3/16 7:00
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 今年1月、10代の頃からインターネット業界で天才プログラマーとして知られたアーロン・スワーツ氏がニューヨーク市内の自宅アパートで死亡しているのがみつかった。享年26歳。首つり自殺とみられる。開かれたネット社会を目指して行ったハッキング行為が犯罪として司法の場で裁かれている最中の出来事に、ネット業界では彼の死を“殉職”とみる意見も出ている。「ネットの天才」の死が社会に投げかけた課題とは何だったのか。

■MITのネットから論文を大量ダウンロード

 問題視されたスワーツ氏の行動は、2010年にマサチューセッツ工科大学(MIT)のネットに不正アクセスして、学術論文のデータベースから大量の記事や論文をダウンロードした1件だ。起訴されたのは通信詐欺など約10の罪状で、今春から公判が始まる予定だった。

 米メディアの報道によると最長35年の禁錮刑が下る可能性もあり、家族や友人らは、普段から鬱病に悩まされていたスワーツ氏がこうした司法の圧力に精神的に追い詰められた末に自殺したとみる。

 葬儀で息子について語った父親、ロバート・スワーツ氏は「息子は政府に殺された」と怒りをあらわにした。

 全米各地で行われた追悼集会には、スワーツ氏が10歳代半ばのころから交流を持ってきた「クリエイティブ・コモンズ(著作権を保持しつつ転載や再利用を許諾、作品の流通や他者との共同作業を促進する考え方)」の推奨者であるローレンス・レッシグ氏や、「ウェブの生みの親」と呼ばれる英国人ティム・バーナーズ=リー氏などが顔を連ねた。

■10歳代から「神童」として頭角

 また、かねてスワーツ氏が唱えていた「情報への自由なアクセスこそ理想」という意見に賛同する若者も多く詰めかけた。

 スワーツ氏はシカゴ市出身。父親がソフトウエア会社を経営していたため、幼い頃からパソコンやインターネットに触れて育つ。13歳で優秀なサイト制作者に送られる有名奨学金を獲得、ネット業界の専門家の間で「神童」として知られるようになる。

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