サイバーエージェント、躍進支える「キラキラ女子」
サイバー流、女性活用の研究(1)

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2013/2/23 16:08
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彼女たちは口をそろえて「仕事が楽しい」と言い切る。志向は「仕事で成果を出す」ことにとどまらない。女性として自分をいかに魅力的に見せるか。おしゃれにも気遣い、恋愛や結婚、出産など私生活を犠牲にすることは絶対にせず、友人との余暇も存分に楽しむ。全方位で輝いていたいと望んでいる。前出の山崎はいう。

「男性を超えるために頑張るというのは、あまり意味がないと思っていて。髪を振り乱して女性らしさを捨てるほど頑張る意味はない。女性らしく輝きながら仕事も頑張る方が、幸せに生きていけると思っています」――。

■「仕事もプライベートも楽しんだ方が、絶対、人生楽しい」

プロデューサー1期生、女子プロデューサーの筆頭がこういうのだから、下の女子も女性らしさを失わないよう、美や楽しみも追求している。そうした彼女たちの気持ちの表れが会社の雰囲気として醸成され、ネット上では「顔採用」「ちゃらい」「リア充(リアル生活が充実している人)が多い」と揶揄(やゆ)されることも多くなった。これに、前出の奥田は反論する。

「ちゃんとおしゃれもして、プライベートも満喫して和気あいあいとしているのをフェイスブックやブログで紹介する社員が多いので、ちゃらいといわれるんでしょうか……。きちんと遊んでるよー、人生も楽しんでるよー、と自信をもっていえるくらい、みんな仕事をおろそかにすることなく頑張ってる。すごく絶妙なバランスでまじめにやっているんです」

技術者の新卒採用の礎を築いた人事部の小川璃紗マネージャー

技術者の新卒採用の礎を築いた人事部の小川璃紗マネージャー

入社以来、人事畑一筋、新卒採用・育成グループ マネージャーの小川璃紗(28歳、07年入社)は、学生から「サイバーエージェントはリア充ばかりで、やっていけるか不安」とよく相談されるという。

「どうせ1回の人生を生きるなら、仕事もプライベートも楽しんだ方が、絶対、人生楽しいんじゃないんですか、って返すんです。両立して楽しんでいる社員が集まっているのは、すごく誇りだなと。ほかの会社でも、楽しんでいる人はたくさんいると思うんですよ。でも会社から規制がかかって、ネットで自由に書いたり、表に出す人が少ないのでは。うちの会社は、そこは本当に自由。それが引用されて広がっていく。いい意味で注目されているのかなと思っています」

■なぜキラキラ女子が集まるのか

そう話す小川自身、キラキラ女子。帰国子女で、米国ではクラシックバレエ団の奨学制度に合格し、主役も務めた。就活は法律事務所やメガバンク、外資系証券会社などを受け、そのうち、いくつからか内定も得た。最終的にサイバーエージェントに入り、人事部門に配属。08年、サイバーエージェントは初めて技術者の新卒採用を開始したが、小川はその礎を1人で築いた。

今は、エンジニアとデザイナーの新卒対象者、2000人ほどの3分の1の採用にかかわるなど、新卒採用の要となっている。仕事に「不満はない。本当に楽しい」。総務部門にまで、キラキラ女子は浸透している。

サイバーエージェントの躍進。それを支えるキラキラ女子。なぜかくも優秀で、公私ともに輝いている女子社員が多いのか。サイバーエージェントが意図して集めているのか、それとも、彼女たちに好まれる何かがサイバーエージェントにあるのか。続編以降、サイバーエージェントに集結するキラキラ女子の謎を解き明かしていく。

(続編「『キラキラ女子』集結の謎と効用、藤田晋社長が語る」を24日に掲載します)

(電子報道部 井上理)

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