2019年7月23日(火)

サイバーエージェント、躍進支える「キラキラ女子」
サイバー流、女性活用の研究(1)

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2013/2/23 16:08
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奥田がプロデューサーを務めるのは、主に女性をターゲットとしたスマホで飼えるペット育成ゲーム「あそんで♪HuggPet」。ペットの着せ替えで楽しむのが特徴で、お世話を重ねることで様々な技を覚え、コンテストに参加することもできる。ユーザー数は約25万人。着せ替えアイテムの販売が収入源で、課金収入はアメーバのスマホ向けサービスのうちベスト10に入る。

新卒1年目からサービス開発に責任を持つ奥田綾乃プロデューサー。今年の「書き初め」の意味は、何でもいいから実績を作って世間を「見返す」とのこと

新卒1年目からサービス開発に責任を持つ奥田綾乃プロデューサー。今年の「書き初め」の意味は、何でもいいから実績を作って世間を「見返す」とのこと

奥田が率いるチームは総勢20人。「ほかの誰にも負けないと思っているのは、メンバーからの『愛され力』。メンバーに読まれると恥ずかしいんですけれど、そこは自信があります」と照れながら話すが、奥田は約100人いる同期でトップを走っている実力派だ。

「女子向けサービスなんだから、それは女子プロデューサーが強いのは当たり前では」と考える方もいるだろう。そう社長の藤田に問うと、こう答えた。

「それは違う。例えばソーシャルゲームは主に男子向けマーケット。アメーバで一番課金収入がある男子向けの『ガールフレンド』は女性プロデューサーだし、ほかの上位ゲームも女性。女性雑誌の編集長も男性がやるわけだし、優秀な人であれば対象となるマーケットは関係しない」

■就職氷河期に内定18社、初の女性取締役に最も近い女性

女子の活躍がプロデューサー業にとどまらず、マネジメントにまで及んでいる事実が、藤田の言説を裏付ける。今年2月、サイバーエージェントはスマホ向けオークション「パシャオク」事業を2億5000万円の資本金とともに分社化することを決めた。

サイバー子会社、パシャオクの石田裕子社長。デスクには広告営業時代の社内表彰のトロフィーが並ぶ

サイバー子会社、パシャオクの石田裕子社長。デスクには広告営業時代の社内表彰のトロフィーが並ぶ

新会社の社長に就いたのは石田裕子(31歳、04年入社)。広告営業として7年半、数々の記録を打ち立てた後の11年10月、アメーバ事業のスマホシフトを担う責任重大な立場へと職種転換。数十の個別サービスを束ねるスマホ向けアメーバ全体をどう設計するかなど、この1年間、スマホ向けサービスの躍進の中心で活躍してきた。

その石田が、今度は分社化するほどの戦略的な事業のトップに抜てきされた。「石田はもともと、うちの会社の人事ランクの最高レベル。(抜てきは)自然な流れ」と藤田も太鼓判を押す。そのはず。石田は03年、就職氷河期のまっただ中の就職活動で、公共放送、3大出版、某大手広告会社、某メガバンクなどそうそうたる大手を中心に18社から内定を得たという武勇伝の持ち主。社内からは「初の女性取締役に」と目される存在だ。

本人は「現時点で(役員昇格を)考えているわけではない」とするが、「サイバーエージェント全体としてどういう戦略をもって拡大していくかを考えるのが一番楽しいし、個人的には経営に近い立ち位置で仕事をしていきたいと思っています」と心強いセリフも。

■「髪を振り乱して女性らしさを捨てるほど頑張る意味はない」

ともかく、見渡せばこれでもかというほど優秀な女子社員にぶつかる。だがサイバーエージェントの女子の特徴は、単に優秀なだけではない。その全員が「キラキラ」していることなのだ。

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