疲労列島、試練の48.9歳 日本の都市は戦えるか
都市力再生~綻ぶインフラ

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2013/2/8 14:54
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 経済再生に向け動き出した日本。本格回復に向かうには主役である企業が活力を取り戻すことが必要だ。しかし、その企業が集積する都市とそれを取り巻くインフラには今、綻びが目立つ。日本経済新聞社が推計した日本の都市年齢は人間に置き換えると48.9歳。働き盛りを過ぎ疲れがたまる年齢だ。日本の道路は、トンネルは、オフィスは戦えるか――。日本の都市力を点検、強い都市に造り替えるための道筋を探る。

長崎市と長崎空港(大村市)を結ぶ長崎自動車道。空港に差し掛かる手前の高架橋「鈴田橋」の下り線で今年5月、「コンクリートがん」の摘出手術が始まる。

コンクリートのがんとは内部の鉱物がセメントや雨水と反応して膨張、ひび割れを起こすアルカリ骨材反応のこと。放置すれば浸入した水で鉄筋がさび、いずれ「橋は落ちる」(業界関係者)。

■特殊樹脂で修復

工事を請け負うのは準大手ゼネコン(総合建設会社)の三井住友建設。帰省ラッシュが始まる8月までに問題となる箇所を切除、特殊樹脂でコーティングした鉄筋を埋め直して修復する。

鈴田橋は1980年の完成。使用開始してからすでに30年以上が経過している計算だが、この鈴田橋の年齢は日本の橋の平均年齢でもある。国土交通省が把握している全長15メートル以上の橋梁は約15万7千本あり完成からの経過年数は平均31年だ。

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