2019年6月16日(日)

インタビュー

フォローする

小さな体に「日本ラグビー再興」の大望 田中史朗の挑戦

(1/2ページ)
2013/1/18 7:00
共有
印刷
その他

「体が小さい人や、日本人の可能性を示したい」――。ラグビー日本代表SHの田中史朗(28)。2月から南半球最高峰リーグの「スーパーラグビー」でプレーする。日本人で初となる快挙だ。戦うのはニュージーランド(NZ)、オーストラリア、南アフリカという強豪3カ国のクラブ。今月中にNZに渡って最後の調整をする田中は、静かに闘志を燃やしている。

日本人選手として初めて南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」でプレーする田中史朗

日本人選手として初めて南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」でプレーする田中史朗

体を張る、日本人まだ足りぬ

――スーパーラグビーの契約を勝ち取るため、昨春からNZでプレーした。日本との違いをどう感じた?

「NZは恐怖を感じないような選手が多い。試合中にどんなに激しく体を打って内出血しても、テーピングをしてすぐピッチに戻り、思い切り相手にぶつかる」

「プロ選手が少ないせいか、日本人はチームのために体を張るという部分がまだ足りない。ケガをしたくないという思いがどこかにあるのかもしれない」

――京都産業大学時代にもNZに留学した。

「当時は当たりの激しさに驚いて、『スーパーラグビーは日本人には届かない舞台なのかな』と感じてしまった。英語を話せなかったので、練習や試合以外の時間はホストファミリーの家に引きこもっていた」

「今回は英語がある程度分かったし、チームに溶け込むために、あほなことばかりやった。チームメートの後ろから肩をたたいた後、しゃがんで隠れたり」

人気下げた自分がふがいない

――海外で戦いたいという思いが強くなったのは、2011年のワールドカップ(W杯)で日本が惨敗したことが大きい?

「日本人選手の可能性を示したい」という田中

「日本人選手の可能性を示したい」という田中

「日本が1勝でもできていたら、少しでもラグビーの人気が上がっていた。人気を下げてしまった自分がふがいないという気持ちが強い。自分じゃなくてもいい、誰かがスーパーラグビーに行って、インパクトのあることをしなければいけないと思っていた」

「今回、僕だけじゃなく、堀江翔太(パナソニックのチームメート)も同時に挑戦できることになったので、ちょっとでもラグビーの人気が上がってくれればいい」

「W杯でも日本人の甘さを感じた。目標の2勝のターゲットにしていたのはトンガとカナダ。それまで3年連続で勝っていたトンガに負けたのは、自分たちに心の弱さがあったから。カナダにも残り10分で8点差をつけていたのに、追いつかれた。もう少し我慢をすれば勝てた」

「大会後、一部の選手の間にJK(ジョン・カーワン元日本代表ヘッドコーチ)のせいにする雰囲気があったのも許せない。ラグビーは監督でなく、グラウンドでやってる選手が判断するものだから」

  • 1
  • 2
  • 次へ
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

インタビュー 一覧

フォローする
日本出身で初の1億円選手になった富樫(右)と写真撮影に応じる千葉ジェッツふなばしの島田社長

 バスケットボール男子Bリーグで日本出身者として初の1億円プレーヤーが誕生した。千葉ジェッツの司令塔、富樫勇樹(25)。長く実業団リーグとして運営され、2016年までの2リーグ分裂時代には国際競技団体 …続き (6/5)

ムグルサは「できるだけ長い間、トップでいたい」と語る

 テニスのウィンブルドン選手権で今季、女子シングルスを制した23歳のガルビネ・ムグルサ(スペイン)が9月11日付の世界ランキングで1位になった。1975年に現在のランキング制度を導入してから24人目の …続き (2017/9/20)

「体力強化が毎年の課題」と錦織

 キャリア最高の内容で2016年シーズンを締めくくった男子テニスの錦織圭(日清食品)。リオデジャネイロ五輪で日本選手として96年ぶりにメダルを獲得し、四大大会では2度目の4強進出を果たすなどした。29 …続き (2016/12/22)

ハイライト・スポーツ

[PR]