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「選手は年俸もらい過ぎ」 語ることを恐れなかった松井
スポーツライター 丹羽政善

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2013/1/7 7:00
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トロントでのインタビューでは、ベーブ・ルースとルー・ゲーリックの比較になった。そのとき松井は、「伝え聞いた話でしか知らないですけど、人間性としては、ゲーリックの方が好きかな。やっぱり、ヤンキースっていう意味では、ゲーリックなんじゃないかと思いますけどね」と話した後、こう続けている。

「ホームランとかにこだわりはない。強いて僕のこだわりといえば、連続試合出場ですね。これだけは、ずっと続けたい」

■連続出場記録にみた"二人の松井"

メジャーに来ても、日本時代から続く連続出場を途切れさせたくない。チームにとって常に必要な選手でありたい――。そんな思いが透けたが、左手首を骨折した2006年、その記録が途切れ、復活した後に「残念でしたね」と声を掛けると、こんな言葉が返ってきた。

「連続出場? そんなのもう、終わっちゃったらいいんですよ」

あっけにとられながら、「そういわれてしまうと、これまでの前提がひっくり返るんですけど……」と返せば、松井は苦笑いしながら言った。

「そこまでは頑張ろうとするけど、終わった時点で忘れなくちゃいけない。止まった時点で、意識してもしょうがないから」

気持ちを切り替えて、前に進むことのできる人の言葉だと思った。彼はさらに続けている。

「(肩の荷が下りたとか)そういう感じでもない。最初から気楽でしたから。続けようと思って、ずっと続けてきたわけじゃないんですよね。勝手に来ちゃった。そういうものが出来上がってから、多少意識したというか、せざるを得ないというか。でも別に、それに縛られることはなかったんですよ」

いやはや、なんともざっくばらんな男だった。

テレビや試合後の囲み取材では、まず脱線しない松井だが、こうした意外な一面もある――いや、そもそもそれが松井の素顔だったのだと、今は思う。

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