モノづくりVB、成功の3法則 フォーカス・シンプル・センス

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2012/9/10 7:00
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余計な機能を排除した徹底したユーザー視点のものづくり。考えてみれば、携帯電話の機能をすべて使ったことがあるだろうか?実感として、家にある家電製品の機能は20%使われているが、その他の80%は必要ないかもしれない。むしろ説明書を分厚くして、消費者を混乱させている感もある。

これだけ情報過多、刺激過多の時代に我々が求めているのは、シンプルで必要な機能だけを簡単に取り出せるサービスであり、商品である。

外から見た日本は、実はすでに何でもそろっている国である。私から見れば、どの電機大手も、単体のベンチャーになる素材と人材を多く抱えているようにも思える。

それを生かす一つの方法は、徹底的に解体できるところは解体して、それぞれのユニットにフォーカスとシンプルを徹底させる。そんな単純なことかもしれないと考えている。

■勝者の特徴 その3:センス(Sense)

今日のように簡単にサービスや製品がコピーできる時代になると、ハイテク業界ではますます製造する能力の勝負から、ブランド力やデザイン力といった感性に訴える力がますます重要になる。

既述のモノづくりベンチャーも、よく話題にあがるスクエア(電子決済)、ドロップボックス(クラウドストレージ)、インスタグラム(モバイル写真アプリ)といったインターネットベンチャーも、簡素なユーザーインターフェースと簡単な操作性、そして万人受けするすっきりとしたデザインで成功している。

純粋な技術力や製品の品質で勝負できた時代は、特許や職人の腕が勝ち負けの大きな要素を占めた。

しかし、最近のベンチャーの商品やサービスの企画には、心理学や統計学、素材や色彩学の知識が不可欠になってきている。利用する人間の理解を深め、その感性に訴える勝負という、極めてアナログなセンスや能力が問われる時代になっている。

思えば、これは昔から日本企業、日本人が得意とされている分野ではないか。私は常々、ブランド=信頼、デザイン=文化と考えている。だとすると、その両方に長い歴史と世界的評価を得ている日本にとって、今ほどの好機はないと考えるのは、少し楽観的すぎるであろうか?

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