2019年7月21日(日)

こんな人が「ベンチャー起業家」として大成功する

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2012/8/6 7:00
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ただし、このようなCEOは、会社が成長し始めたときに、中途半端な買収の提案など甘い誘いに乗ることもなく、とことん会社を大きくして富と名誉を得ることにまい進するため、我々投資家にとっては極めて好都合であったりする。またビジネスや技術のブレークスルーも、良い意味で"根拠無き自信や確信"がベースで起きたりする。ベンチャーの醍醐味を感じる瞬間でもある。

■特徴その2:パラノイア(偏執症)

パラノイア(Paranoia)は日本語で偏執症という。このいかにも取っ付きにくそうな性格も、我々投資家にとっては都合が良い。

一見ただのゴルフ練習場だが、実はタイガー・ウッズ、ミシェル・ウィーといったゴルフプロやYahoo創業者のジェリー・ヤン、SUN Microsystems創業者のスコット・マクネリー、その他大勢の名経営者が通った、シリコンバレーならではの場所である(筆者撮影)

一見ただのゴルフ練習場だが、実はタイガー・ウッズ、ミシェル・ウィーといったゴルフプロやYahoo創業者のジェリー・ヤン、SUN Microsystems創業者のスコット・マクネリー、その他大勢の名経営者が通った、シリコンバレーならではの場所である(筆者撮影)

普段仕事をしている時は常人と変わらないが、ある特定の妄想に取り付かれヒトが変わることがある。いつ競合が現れるかわからない、自社製品が問題を起こすか分からない、従業員に裏切られるかもしれない……。常に自ら不安をかき立てることで24時間365日、勝ち続けるためにまい進するのが彼らの宿命だ。

私も様々なパラノイアな経営者と一緒に仕事をすることがあったが、この妄想に歯止めが利かなくなると、被害妄想になり、すべての提案に攻撃的になり、最後は独裁的になり組織から離れざるを得なくなるという危険性もある。

ただ、テクノロジーの世界のように技術進歩が目覚ましく、絶えず競争にさらされている世界では、多少はパラノイアでないと、勝ち残れないことは明白だ。パラノイアが組織への健全なフィードバックとして生かされ、企業文化の一部になることで、常に競合の一歩先を進む組織を作ることができる。

■特徴その3:ヒューメイン(人間味あふれる性格)

最後に、ヒューメイン(Humane)。日本語で言う思いやりの心や、義理人情といった人間味あふれるキャラクターである。

創業者が単なるメガロマニアやパラノイアであれば、どんなにカリスマ性や実力があろうとも、長期的に誰もついていくことはできない。

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