2019年7月19日(金)

イノベーションの「仕掛け人」、VCと起業家が経済を活性化する
シリコンバレーの風(5)

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2012/6/25 7:00
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「在米ベンチャーキャピタリスト」――。この肩書を見て、どれだけの読者の方に私の職業を正確に理解していただけるであろうか?

伊佐山元(いさやま・げん)
1973年2月生まれ。97年東大法卒。日本興業銀行からスタンフォード大学ビジネススクールに留学し、ベンチャーに目覚める。現在、米大手ベンチャーキャピタルのDCM本社パートナーとしてITサービスやネットメディアの投資を担当。日米のテクノロジーベンチャーを発掘し、世界に広めることを生き甲斐とする。プライベートでは子供にゴルフを教えながら頭と心を鍛えることを趣味とする。

伊佐山元(いさやま・げん)
1973年2月生まれ。97年東大法卒。日本興業銀行からスタンフォード大学ビジネススクールに留学し、ベンチャーに目覚める。現在、米大手ベンチャーキャピタルのDCM本社パートナーとしてITサービスやネットメディアの投資を担当。日米のテクノロジーベンチャーを発掘し、世界に広めることを生き甲斐とする。プライベートでは子供にゴルフを教えながら頭と心を鍛えることを趣味とする。

実際に、私の子供は「お父さんの職業は?」と聞かれて「"VC(ブィーシー)"、良くわからないけど、色々見たことない製品やサービスを試せて楽しそう」と言い、妻は「なんだか分からないけれど、色々な人と会って人生相談にのっているみたい」と答える。

友人からは「なんだか儲(もう)かりそうで、すごそうだな。で、何をやっているの?」といった具合である。

■「ベンチャーキャピタリスト」とは何者か?

実は、これらの回答は、VC(ブィーシー)、すなわちベンチャーキャピタルの仕事のエッセンスをうまく捉えている。

つまりVCの仕事は、「新しい技術やサービスなど、新鮮な刺激や出会いを求めて世界中を動き回り、多くの起業家たちと夢を語り、投資を通じて彼ら彼女らのアイデアをビジネスに変え、株式上場し大企業に成長させることで、社会にインパクトを与える」という一連の作業の繰り返しである。

筆者が勤務するDCMオフィスの入り口。建物が美術館を兼ねているという変わったオフィスです(筆者撮影)

筆者が勤務するDCMオフィスの入り口。建物が美術館を兼ねているという変わったオフィスです(筆者撮影)

日本のウィキペディアによれば、次のように定義されている。

「ベンチャーキャピタル(Venture Capital、略称VC)とは、ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う、投資会社(投資ファンド)のこと。主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行う。彼らは、資金を投下するのと同時に、経営コンサルティングを行い、投資先企業の価値向上を図る。担当者が取締役会等にも参加し、経営陣に対して多岐にわたる指導を行う」

正直これは、かなり誤解を招きそうな表現である。まず「ハイリターンを狙うアグレッシブな投資」という表現が、何だか胡散(うさん)臭さと悪そうな雰囲気であふれているように感じるのは私だけであろうか。

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