2019年6月18日(火)

スマホでも使える、無線接続の携帯型HDD アイ・オー

2012/5/30付
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アイ・オー・データ機器は、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)に対応した携帯型ハードディスク装置(HDD)を6月中旬に発売する。パソコンだけでなくスマホからも動画や音楽などの大容量データを閲覧できるほか、無線LAN経由で接続できUSBなどの通信ケーブルを不要にしたのが特徴。データを入れたHDDを持ち運べば、外出先でもスマホの画面で快適に映像を楽しんだり、業務で使う書類などを閲覧したりできる。セキュリティー上の理由からオンラインストレージサービスを使わずに持ち運びたいユーザーの需要も見込んでいる。

アイ・オー・データ機器の携帯型HDD「WNHD-U500」。USBや電源のケーブルを接続しなくても、無線LANと内蔵電池で使用できる

アイ・オー・データ機器の携帯型HDD「WNHD-U500」。USBや電源のケーブルを接続しなくても、無線LANと内蔵電池で使用できる

発売するHDD新機種「WNHD-U500」の容量は500ギガバイト、実売価格は2万円前後となる見込み。

一般に携帯型HDDは、USBケーブルでパソコンと接続し、パソコンから電源を供給してデータを転送する。OS(基本ソフト)がウィンドウズやMacなどのパソコンでは、ケーブルをつなぐだけで簡単に使用できるが、スマホから携帯型HDDに接続しても認識できず、電源をスマホから供給することも難しかった。

また従来も家庭内に無線LAN親機(ルーター)と据え置き型のネットワーク接続型HDD(NAS)を設置し、スマホから無線LAN接続で使用することは可能だったが、外出先からのデータ送受信は通信回線の遅さがネックとなり使いづらかった。

「U500」は、同社が以前から提供している2.5インチ型の携帯型HDDに、無線LANのモジュールとリチウムイオン電池を内蔵。スマホからは無線LAN経由で接続し、WebブラウザーでHDD内部のデータを一覧表示する仕組みを採用した。ユーザーは、一覧画面で任意のファイルを選んでスマホに転送(ダウンロード)できる。

オフィス文書や音楽・動画など一部のファイルは、ダウンロードしなくてもWebブラウザーの画面で閲覧・視聴できる。最大3台のパソコンやスマホなどから同時にアクセスすることが可能。「ニコニコ動画」や「YouTube」などの動画共有サイトから動画をパソコンに保存し、スマホ向けの解像度に変換できるパソコン用ソフトもついている。

同HDDをパソコンと接続して使う場合は、無線LANのほか通常のUSB経由でもデータを転送することができる。内蔵電池は、3時間でフル充電でき、約2時間連続して動作する。同製品とスマホをUSBケーブルで接続すると、同製品の内蔵電池からスマホへ充電できるため、スマホの電池残量がなくなったときの予備電源としても活用できる。無線LANはIEEE 802.11b/g/n規格に対応し、通信速度は最大150メガビット/秒。本体サイズは幅86×奥行き126×厚さ22mm、重さは260g。

無線LANと電池を内蔵したポータブルHDDは、米シーゲイト・テクノロジーや加賀ハイテックなどが発売しているが、通常のHDDと比べて割高だったり、販路が限られていたりしてあまり普及していない。家電量販店などに幅広い販路を持つアイ・オーの参入で、スマホ向けストレージ機器として広がりそうだ。同社では「今後はHDDだけでなく、フラッシュメモリーを搭載した小型・軽量のスマホ向け無線ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)や、データを取り込むのに便利なスマホ向け無線SDカードリーダーなども用意したい」としている。

パソコンで同HDDに接続する場合は読み書きとも可能だが、スマホでは同HDDからの読み出しのみ可能。スマホのデータを同HDDに直接書き込むことはできず、パソコンなどを経由する必要がある。「動画の視聴など、データの閲覧機能だけでも需要があると考えたが、スマホのデータを保存したいとの需要もあると理解しており、今後対応を検討したい」(アイ・オー・データ機器)としている。

(電子報道部 金子寛人)

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