2018年7月22日(日)

「面白く」一筋に14年  柳沢大輔・カヤック社長

(1/2ページ)
2012/5/26 12:00
保存
共有
印刷
その他

 1998年、大学時代の友人3人とインターネット関連企業の「面白法人カヤック」を創業した。社名の由来はその3人の頭文字だ。響きがかわいく、軽快な感じがして気に入っていたが、諸先輩方からは「カヤックは小さな船のイメージしかない」と言われた。その時は「小さくて何が悪いのか、むしろ機敏でいい……」と思ったものだ。

1996年に慶大環境情報学部を卒業。ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て98年にカヤックを創業し代表取締役に就任。38歳

1996年に慶大環境情報学部を卒業。ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て98年にカヤックを創業し代表取締役に就任。38歳

 14年が経過した今は、会社とは大きくする過程で様々な成長を遂げること、だからこそ原則として規模と会社の成熟度が比例すること、そのメカニズムを体で理解した。この経済の世界では大きいことがいいことだという価値観があり、ビジネスモデルもいかにスケールするかに焦点があてられることもわかった。

 それが変わりつつある時代に生きているんだという直感もあるが、その話はまた別の機会に書く。卒業したての僕らはそんなこともつゆ知らず、大学時代に一緒に会社をつくろうと約束し、卒業後に会社員、大学院、海外放浪と別々の道を歩んだ。2年後に集結し気楽に3万3000円の出資金で合資会社を立ち上げた。創業当時は3カ月は仕事も給料もなく、ようやくホームページの制作をはじめ事務所を借りるようになってもしばらくは月給5万円だった。

 しかしその頃から僕たちが大切にしていた2つのキーワードがある。今も変わらずカヤックの社是の一つでもある「何をするかよりも誰とするか」というキーワードと、社名の前につけた「面白法人」というキャッチコピーだ。

 お金はあるけど愛がまったくない結婚生活。お金はないけど愛にあふれた結婚生活。どちらを選ぶか。ほとんどの方は後者を選ぶだろう。であれば人生の大半の時間をかける仕事も一番大事なのは「誰とするか」ではないか。そう思って一緒に立ち上げたが、創業したものの、本当に何もすることは決まっていなかった。後付けで何をするかを考えた時、大学のゼミで3人共にインターネットを学んでいたのでインターネットを事業に選んだのだ。

 もうひとつの「面白法人」というコピーについて。会社も1人の法人という人である。会社設立にあたって、それを知った時は衝撃だった。であれば、面白い人にしよう。そう思って面白法人と単純に名づけた。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報