2019年1月20日(日)

新東名高速を「世界一のソーラーカー」が駆けた
東海大チーム 14日の開通前に走行実験

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2012/4/13 7:00
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高速道路に乗り入れたソーラーカーはまさに「水を得た魚」だった。音もなく走り出すと、時速60キロ、80キロ、そして100キロと速度を上げる。規制が厳しい日本の公道で「実力世界一」の走りをなかなか披露できなかった東海大学の「Tokai Challenger」。遮るもののない道で、富士山を従えての疾走はクルー、そして車にとっても留飲の下がる出来事だったに違いない。

富士山をバックに快走する(8日、新東名高速道路)

富士山をバックに快走する(8日、新東名高速道路)

■日本初、高速道をソーラー車が走行

「日本で高速道を走るのは初めて。画期的なことです」。東海大チームを率いるソーラーカー研究の第一人者、木村英樹教授(47、電気電子工学)も感慨深そうだった。

4月14日に開通する新東名高速道路の一部、新富士―清水パーキング間(約17キロ)で走行実験が行われたのは8日。当日の午前は曇りがちで「ソーラー日和」とはいえなかった。しかも、この区間は最長4.5キロのトンネルを含め6つのトンネルがあり、半分くらいが日の当たらないコースだ。

道路を管理する中日本高速道路(NEXCO中日本)の関係者が見守るなか、Tokai Challengerは苦もなく4往復した。しかも時速60キロ走行では発電分を使い切らず、蓄電に回すという余裕すらみせたのだった。

むしろ試されたのは道路の方。勾配やカーブを極力減らし、燃費のいいエコ道路として造られた新東名の性能テストにソーラーカーが胸を貸した、という面があった。

■「エコ道路」の性能を試す

開通前の新東名を疾走するソーラーカー

開通前の新東名を疾走するソーラーカー

詳しい解析はこれからだが、発電量と消費量を逐一モニターチェックしているソーラーカーはこの手の実験にうってつけなのだ。

ソーラーカーと初めて対面する新東名の関係者からは、異形のフォルムについて「SFの世界だね」「空飛ぶじゅうたんみたい」というものから「こりゃ、板だ」とのあられもない感想まで漏れた。確かに「戸板に車輪をつけたよう」といえばいえなくもない。しかし一度走り出すと、静かで滑らかで機能美に満ちたパフォーマンスに、だれもが魅せられていった。

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