2019年7月19日(金)

「社員13人、売上高ゼロ」でも買収額810億円、フェイスブックM&Aの真相

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2012/4/12 7:00
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インスタグラムはスマホで撮影した写真の「加工」と「共有」に特化したアプリで、当初は「何が面白いのか分からない」という否定的な反応が出たほどのシンプルさが売りだ。

撮影した画像をフィルターでセピア調などに加工し、投稿する仕組み。同社そのものが写真を軸としたSNSとしての機能を持つほか、フェイスブックやツイッターなどへの投稿もできる。

当初は数ある写真共有アプリのひとつだったが、少ない操作で「撮影・加工・共有」ができる使い勝手のよさが支持を得た。

対応する基本ソフト(OS)がアップルの「iOS」だけだったにもかかわらず、今年4月までに登録利用者は3000万人を突破。4月3日に米グーグルの「アンドロイド」に対応したアプリを公開すると、初日だけで100万人以上が新規に利用を始めた。

■1年半で3000万人超のユーザーを獲得

サービス開始から約1年半で3000万人超という利用者数の伸びはフェイスブックを上回る。

フェイスブックは当初、利用者を特定の大学などに制限していたため単純比較はできないが、10億ドルという値付けの一因がその急成長ぶりにあることは間違いない。ザッカーバーグCEOも「これほどの利用者を持つ企業を買収するのは初めて」と"規模"に言及している。

ただ、利用者数や利用頻度だけでは10億ドルという破格の買収金額を説明しきれない。2月にフェイスブックが米証券取引委員会(SEC)に提出した上場申請書類によると、フェイスブックへの写真の投稿数は1日あたり2億5000万枚。同500万枚のインスタグラムをはるかにしのぐ規模を自社ですでに確保しているからだ。

そこで浮上するのは、インスタグラムの最近の動きと密接に関わる別の理由だ。

インスタグラムが今月3日にアンドロイド向けのアプリを公開し1日で100万以上の利用者を獲得したのは先述の通りだが、その2日後には米有力ベンチャーキャピタル(VC)のセコイアキャピタルなどから5000万ドルの資金を調達し、さらなる成長に向けた糧も得た。

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