2019年7月17日(水)

泡が凍ったビール キリン、発想の転換が生んだ新技術

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2012/4/4 7:00
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グラスに注がれた「フローズン生」。凍った泡が立っている

グラスに注がれた「フローズン生」。凍った泡が立っている

泡の温度は氷点下5度。まるでソフトクリームのようにツンと立ち、口に含むとシャリシャリした食感が広がる――。この春、キリンビールがこんな斬新なビールの飲み方を世に送り出した。カギとなるのが工場の生産技術を担当するエンジニアたちが生んだ新型のビールサーバーだ。冷たいビールを提供する研究を進めるなか、発想の転換から開発に着手。従来のビールをそのまま使いながら、「フローズン生」という目新しさを打ち出すことに成功した。

■「食感が面白い」「自分でも注ぎたい」

「泡が凍ったビールお願いします」。3月上旬から東京都心のあるビアバーでこんな注文が聴かれるようになった。全国に先駆けて、メニューにキリン「一番搾り」の新しい飲み方「フローズン生」が加わったのだ。「冷たいだけでなく食感が独特なのが面白い」「飲むだけでなく自分でも注いでみたい」。実際に飲んだ人の反応も上々だ。

ここ数年、「キンキンに冷たいビールが飲みたい」というビール好きの消費者の声に応える氷点下のビールが広がっている。

ハイネケンや、アサヒビール「スーパードライ」が相次ぎ「エクストラコールド」を企画。通常は5度以上で出すビールを専用のサーバーで最大でマイナス2度程度まで冷やして提供し、人気を集めている。

一番搾り「フローズン生」は独特の食感と冷たさを味わえる

一番搾り「フローズン生」は独特の食感と冷たさを味わえる

もっとも、これらはビール全体を氷点下に冷やしたもので、凍らせてはいない。一方の「フローズン生」は泡を氷にしてしまったのが特色だ。あくまで「泡」なので硬さはなく、液の上に固まりとして乗っている印象だ。泡持ちもよく、普通のビールなら注いでから6分程度で消えてしまう泡が約40分程度は残るという。

どのようにして、このようなアイデアが生まれたのだろうか。

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