クックパッド1位 カカクコム2位 上場中堅企業ランキング 「NEXT50」

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2012/2/21付
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 日経産業新聞と日本経済新聞デジタルメディア、日経リサーチは共同で、売上高が500億円以下の企業を対象に、資本効率の高さや成長性などから企業の競争力を測った「NEXT50 上場中堅企業ランキング」を20日、まとめた。首位になったのは国内最大の料理レシピサイトを運営するクックパッド。上位にはネット企業や医療関連を中心に独自のビジネスモデルを構築し、市場を切り開いてきた企業がそろった。強さの秘密を検証する。

「クックパッド」のスマホアプリ

「クックパッド」のスマホアプリ

■隠れたニーズ切り開く

「このレシピ投稿画面、本当に使いやすい配置だろうか」「この新機能を公開したらユーザーはいくら払ってくれるかな」

1位になったクックパッドでは毎日のように社員が議論を戦わせている。サイトは頻繁に更新され「決して"完成"することはない」(同社)。たゆまぬ改善努力が月間1300万人もの利用者を集めるパワーの源だ。

サイトはパソコンや携帯電話などから無料でのぞける。通常は新着順だが、有料会員(月額294円)だと人気順に閲覧できる。有料会員数は利用者の5%程度。売上高の半分以上が会費収入で、残りは食品会社向けのマーケティング支援収入や広告収入が占める。

創業は1997年。学生時代、ネットで地元野菜の即売会情報を紹介するシステムをつくった佐野陽光社長が「農家には旬な野菜をおいしく食べる調理法があるのに全然伝わってない」と思ったのが契機だった。レシピ投稿者に謝礼などは払わないが、コメントの多さで人気が分かる。投稿者は「皆から認められた」という金銭にかえられない満足を得られる。2012年4月期は売上高40億円、税引き利益10億円を見込む。売上高営業利益率は47%に達する。

※続きは2ページ目に

※続きは2ページ目に

■独自モデル築く

2位のカカクコムは価格比較サイト「価格・com」を運営するネット会社。家電やパソコンなど27分野の価格比較や商品情報を載せる。広告収入のほかクリック数やサイト経由の販売実績などに応じ、情報を掲載する家電量販店などから手数料を得る経営モデルだ。

現在は退社した槙野光昭氏が97年に創業。パソコン周辺機器メーカーの営業をしていた槙野氏は東京・秋葉原の家電量販を回るうち「何がどこでいくらで売られているか」という価格情報の「価値」に目をつけた。

同社の第2の柱は口コミのグルメサイト「食べログ」。「やらせ情報」を投稿する業者が問題になったのを受け不正行為対策を強化している。各サイトの合計の月間利用者は約8千万人。「消費情報の水先案内人」として12年3月期の純利益は前期比22%増を見込む。

独自モデルで高収益を上げるのはネット企業だけではない。4位の日本M&Aセンターは中堅・中小企業専門のM&A(合併・買収)の仲介会社だ。中堅企業の後継者不足のニーズをいち早く察知し、91年に創業した。

強みは全国約600の税理士・公認会計士事務所や地方銀行などからなる情報・人脈網。「断トツのネットワークを確立している」(三宅卓社長)

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