2019年2月16日(土)

武谷牧子氏「テムズのあぶく」 恋愛、通俗性が評価

2012/1/30付
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武谷牧子氏

武谷牧子氏

2006年の第1回受賞作に選ばれた「テムズのあぶく」の舞台は英国ロンドンの街。ともに離婚経験のある40代半ばの女性と50代の男性が主人公のオーソドックスな恋愛小説だった。

――住宅街の並木道で偶然出会った、女性は気鋭の舞台演出家で、男性は日本の大手電機メーカーの駐在員。お互い分別も備えた者同士、気後れやためらいを感じながら、不器用なつきあいが始まる。仕事の愚痴を言い合ったり、明るい南欧への旅に出たり。「人生の川下から河口にたどりついて、互いに慈しみ育んでいける最高の恋をつかんだ」と確信したとき、思わぬ障害が立ちはだかる。それも年齢ゆえ、突然に……。

選考会では通俗性が議論となったが、その通俗性が評価されての受賞となった。

 たけや・まきこ 1975年慶応大学文学部英文科卒業。95年「英文科AトゥZ」で小説すばる新人賞。著書に「感傷教育」「リターン・チケット」(ともに日本経済新聞出版社)など。

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