日韓「オンラインゲーム」対決、ネクソンに学ぶグローバル化の条件

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2011/12/14 7:01 (2011/12/14 9:00更新)
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パソコン向けを中心としたオンラインゲーム会社のネクソンが、14日東京証券取引所に株式を上場した。ネクソンはもともと、韓国のオンラインゲームの老舗で、今回の上場にあわせて本社機能を日本に移した。今後、日韓のオンラインゲーム大手が世界市場で対決することになるが、各国・地域で手広くサービスを展開するネクソンの事業モデルを分析すると、同分野でグローバル化を成功させる条件が浮かび上がってくる。

ネクソン公式ページ(日本)

ネクソン公式ページ(日本)

ネクソン株式の公募価格は1300円で、これに基づく時価総額は5530億円となる。これに対してグリーの時価総額(13日現在)は約6100億円、ディー・エヌ・エー(DeNA)は約3600億円、スクウェア・エニックス・ホールディングスは約1760億円。日本の大手と比較しても株式市場ではかなり高い期待感が持たれていることがわかる。

売上高は697億円(2010年12月期決算)と、グリー(641億円、11年6月期)、ディー・エヌ・エー(1127億円、11年3月期)、スクウェア・エニックスHD(1252億円、11年3月期)と同水準か相対的に少ない。それにもかかわらず投資家から高い評価を得ている理由は、韓国での売り上げを中心に、広く海外市場に食い込んでいる国際競争力にあるようだ。

■海外売上高比率が高いネクソン

ネクソンは非上場企業だったため、これまで決算情報などを積極的に公開してこなかった。今回の上場を機に発表した数字から、急成長によって韓国のオンラインゲーム会社でトップに躍り出たことが判明した。

ネクソンの連結決算データ

ネクソンの連結決算データ

その際に海外の売上高比率も明らかにしている。07年には50%、08年には56%、09年には67%と上昇が続き、それらが成長の要因となっている。09年の売上高の内訳は、韓国法人が235億円、ネクソン日本法人が116億円、子会社の韓国ネオプルが111億円(ウォン=円換算は当時のもので、現在の為替レートとは異なる)。日本の09年のパソコン向けのオンラインゲーム市場は約987億円(日本オンラインゲーム協会調べ)であり、ネクソンは当時の日本市場の約12%を占める大きな存在だったことが分かる。

■オンラインゲームの草分け的な会社

1994年設立のネクソンは韓国のオンラインゲーム会社のなかでも草分け的な存在である。96年には大規模オンラインRPGの最も初期のゲーム「風の王国」のサービスを提供し始めている。

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