食べ放題、ホントにもうかるの?

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2010/10/25 7:00
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「最近食べ放題とか、使い放題プランが人気だと聞いたんだけど、お店はどうして損をしないんだろう」。夕刊の広告を眺めていた小学生の国本玄輝がつぶやいた。「秘密がありそうね」。探偵の深津明日香は玄輝を連れ、街に飛び出した。

1年で看板商品

多くの料理の中から好きなだけ食べられるビュッフェスタイルのレストラン(東京都新宿区の京王プラザホテル)

多くの料理の中から好きなだけ食べられるビュッフェスタイルのレストラン(東京都新宿区の京王プラザホテル)

「まず実態を探る必要があるわ」。2人はお昼時の東京・新宿の京王プラザホテルへ。「すごい行列」。玄輝は思わず声をあげた。応対してくれた斎藤潤子さん(42)によると、この「グラスコート」というビュッフェレストランはホテル内でも一番人気という。「値段が決まっているのでお客さんに料金面で安心感があるようです」

関西などでも食べ放題は人気と聞いた明日香は、翌日、ファミリーレストランなどを運営する大阪・堺市のサトレストランシステムズを訪ねた。同社は昨年6月から「和食さと」全店でしゃぶしゃぶ食べ放題メニューを導入。1年余りで売り上げ全体の1割弱を占める看板商品になった。

「でもたくさん食べられてしまったら赤字になるのでは」。取締役の重里政彦さん(42)は「食べ放題は集客効果が高いですし、大量に仕入れることで価格を抑えるなど工夫しているので大丈夫です」と話した。

携帯も事情は同じ

「ほかも同じ事情なのかしら」。2人はインターネットを定額で利用できるサービスのあるKDDIを訪ねた。料金制度グループリーダーの矢野絹子さん(41)は今の定額制とは別に、新しい定額サービスを来年3月に追加する計画を教えてくれた。海外に出かけてネット経由でデータをたくさんやりとりする人でも通信費を気にせずに使えるようにする。高性能な携帯電話を使う人向けだ。

「安心感で使い放題を好む人が増え、そこに企業も目を付けていているようです」。明日香の報告に所長は「でも、それだけが理由なら、似たようなサービスなのに、定額プランがあるものとないものがあるのはどうしてだい」と問い返してきた。「それにそもそも本当にたくさん使われてしまっても採算が合うのかどうか……。そのあたりをさらに深く調べてみてくれ」

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