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伊勢湾台風(1959年)

日本の防災対策 原点に

1959年9月26日、紀伊半島に上陸した「伊勢湾台風」は、死者・行方不明者5098人をはじめ甚大な被害をもたらした。犠牲者の83%が愛知県や三重県に集中したのは高潮が原因で、湾岸部に広がる都市の弱さが露呈した。その後、高潮への対策は大きく進み、61年の「災害対策基本法」の制定にもつながった。伊勢湾台風は日本の防災対策を見直すきっかけとなった。

伊勢湾台風で被災した愛知県半田市内(59年9月)=愛知県提供

伊勢湾台風は超大型で、中心気圧929ヘクトパスカルと非常に強い勢力を保ったまま上陸した。名古屋港では海水面が平常時よりも約3.5メートル上昇して、当時の最高潮位を1メートル近く上回った。

湾岸部は埋め立てなどで広がった低地のため、高潮による危険度は高い。2018年には台風21号が直撃した関西国際空港で、滑走路や施設が浸水して機能を失った。気象庁海洋気象課、白石昇司・沿岸防災情報調整官は「台風シーズンを中心に風が強くて気圧が低いときには高潮はいつでも起こりうる」と話す。今後、地球温暖化によって海水面が上がると、高潮のリスクはさらに高まるとの指摘もある。

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