分断危機を超えて(4)将来世代への「責任」果たせ
若者の雇用拡大急務 星岳雄 スタンフォード大学教授
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年初の「経済教室」は、故青木昌彦・米スタンフォード大名誉教授が執筆するのがここ数年の恒例だった。
2015年1月には、人口増加と農業から製造業への人口移動により支えられた日本の経済成長は30年ほど前に終わり、その後は新しいフェーズに適応した制度が模索されてきたと論じた。「『失われた何十年』という感傷は、それを追体験し得ない新世代には無縁だろう」と指摘し、「ポスト人口的転移のフェーズの制度デザイン...