この父ありて 作家 石牟礼道子(7) - 日本経済新聞
/

この記事は会員限定です

この父ありて 作家 石牟礼道子(7)

命つなぎとめるために書く 梯久美子

[有料会員限定]

10代から短歌を作っていた道子は、結婚と出産をへた25歳のとき、熊本の短歌結社『南風』に入会する。年に2回開かれる歌会に、小学校入学前の息子をつれて、水俣から参加した。

何か月もかけて時間と費用を捻出し、家人から咎(とが)められないよう家事万端を整えて出かけたが、近所の目は厳しかった。

〈家をほったらかして、わざわざ汽車に乗り日を費して、歌の何のと言って一家の主婦が熊本にまで出かけてゆくとは何事ぞ...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1644文字

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません